ルームシェアサイトの管理人に聞くルームシェアのここが落とし穴だ!

ルームシェアサイトの管理人に聞くルームシェアのここが落とし穴だ!

まず、辞めるときのルールを決める。これが一番の対策法

「僕がルームシェアをはじめた’96年には、実際にシェアしているのは在日の外国人くらいで、日本ではルームシェアという言葉さえなかった。不動産屋でも門前払いでしたね……」

 いち早くルームシェアを実践する傍ら、ホームページで情報を発信、日本初の解説本も手掛けたあきゆうき氏は、日本のルームシェア黎明期をこのように振り返った。

「ここ2~3年は、シェアの募集掲示板の投稿も1500件を超えるまでに急増してますが、ルームシェアが日本に浸透したのは、実は、テレビドラマの影響が大きいんです」

 ’04年には『ルームシェアの女』(NHK)、’06年には『ラスト・フレンズ』(フジテレビ)が放映され、ルームシェアは新しいライフスタイルとして一気に認知されていった。

 学生やフリーターなど若年層に多い印象が強いルームシェアだが、今回紹介したように、実は30代で実践する人も多い。

「派遣社員が増えた影響はありますね。勤務地が3か月ほどで変わる彼らには、長期契約で一つの場所に住む意味はあまりない。一方、この不況で一軒家など大きい賃貸は借り手が減り、家賃が割安になっているのも追い風になっています」

 では、どんな人がルームシェアに向いているのだろうか?

「ズバリ文句が言える人! ただ、国民性なのか、日本人はできない人が多い。例えば、隣りの部屋のテレビの音が大きくても、『小さくして』の一言すら言えなくて我慢しようとする。そしてストレスが溜まり、結果、トラブルになってしまう」

 最近は募集も多くて、気軽になったルームシェアにおいて最大の、落とし穴は何なのか?

「それは解消時のトラブルです。シェアを始めるとき、生活のルールは決めても、やめるときの取り決めをしない人が多い。結婚や同棲と違って、ルームシェアには必ず終わりがきます。だから解消時のルールは必須なんです。例えば、残された側は家賃の負担が増えたり、敷金など初期費用を丸かぶりしてしまうなど、退去時に金銭的なトラブルの原因が、一気に噴出するケースは多いですよ。誰しもスタート時は、ルームメイトとの仲は良好だろうし、シェアをはじめる前に出ていくときのルールを決めておくべきですね。やはり他人と暮らすわけだから、少なくとも恋人と同棲する以上の覚悟は必要です」

※あきゆうき氏が管理人を務める『ルームシェア ジャパン』。このカテゴリではアクセス数は日本一!

取材・文/水越恵理子 港乃ヨーコ 塩原 晃 高田純造 高島昌俊 斎藤武宏 早川 舞 樋口 淳(本誌)
取材/中尾 巴

― 30代で[ルームシェア]の住み心地【10】 ―




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