「いいね」欲しさに借金やパパ活まで…「インスタ映え」に溺れた20代女子の現実
さらに取材を進めると、もはやインスタ依存症ともいえる女性にも出会えた。建設会社のOL・アヤカさん(24歳)のフォロワーは1800人と多い。芸能活動をしているわけでもないのになぜ?
彼女の投稿した画像を見てみると、ある日はミシュラン3つ星のレストランでパチリ、別の日はクルーザーに乗ってシャンパングラス片手にパチリ……。同世代の女性に羨望の念を抱かせるような写真の数々が、彼女のフォロワー数を押し上げているようだが、OLがなぜこんな贅沢ができるのか。
「これ全部、『インスタパパ』に連れていってもらってるから」
あっけらかんと答えた。インスタパパとは、彼女の活動を支えるパトロンのことだ。
「パパ活サイトで知り合った人に、とにかくインスタ映えするところに連れてってもらって、写真を撮りまくる。もちろんパパは絶対写り込まないようにする(笑)」
彼女によると、パパを選ぶ基準はお手当の金額よりもインスタ映えする場所に連れていってもらえるかどうかで、継続的に連れていってくれそうなパパなら、体を提供することもある。パパたちからもらうお手当は、月6万円のエステのローンほか、美容関連の出費にとすぐに消える。
「顔や体のパーツがキレイなほうがフォロワーが増えるのは当たり前ですよね。だから自分磨きは頑張りたい。今、顎を細くする整形をしようか迷っている」
紹介した彼女たちの執念について、筑波大学教授で社会学者の土井隆義氏はこう指摘する。
「人間の承認欲求は従来、親や先輩のように超越的な他者から認められることで満たされるものだったが、社会が複雑化し価値観が多様化している現代社会では人間関係がフラットになった。対等な相手からの承認はその価値が低く、代わりに数を稼ぐことで満たそうとする。そこにインスタはマッチしたのでしょう。ただし承認を得るための情報源が写真に限られるため、目を引こうとして“装飾”がエスカレートしやすいのでしょう」
キラキラインスタ女子の裏側には、地獄絵図が広がっている!?
日本での月間アクティブユーザー数は1600万人以上、世界では7億人以上となったインスタだが、企業などがビジネスに活用することも当たり前になっている。一方で、売春産業や犯罪組織、詐欺集団などが目をつけ始めていた!
●仮想通貨系マルチ
仮想通貨を商材にしたマルチ商法グループが跋扈するなか、インスタを利用した勧誘が盛ん。札束の写真や高級ブランド品、パーティの楽しげな様子を投稿し、集まってくるフォロワーを勧誘していくという手法だ
●風俗嬢
営業ツールとして風俗嬢が仕事用のインスタアカウントを持つ例も増えている。客にアカウントを教え、定期的にセクシー画像などを投稿する。店側が一括して管理している場合も。どちらも集客の新手法となっている
●アダルトサイト
インスタで海外の見知らぬ女性からフォローされたことはないだろうか。投稿を見るとセクシーな写真ばかり……。実はこの多くがアダルトサイトへ誘導するための偽装アカウント。プロフィールのリンクを押さないように
●副業詐欺
主婦を狙ってコメント欄に「在宅副業で●万円!」などと勧誘メッセージを入れてくる偽セレブアカウント。連絡すると初期費用やシステム利用料がかかることが告げられる。幼児の写真を載せていると狙われやすいとか
●麻薬売買
日本ではないが、アメリカやイギリスではインスタ上での麻薬売買が急増しており、若者たちを汚染している。業者は薬物の画像を投稿し、検索で見つけてきた人がコンタクトをとるというシンプルな仕組みだ
取材・文・撮影/SPA!インスタ取材班、写真/PIXTA
風俗から詐欺まで怪しい業者も跋扈!
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※週刊SPA!10月3日号・29ページに掲載した土井隆義氏のコメントに一部、誤りがありました。
本記事にて正しい内容に訂正いたしました。謹んでお詫び申し上げます。
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