「いいね」欲しさに借金やパパ活まで…「インスタ映え」に溺れた20代女子の現実
急速に知名度を上げた画像投稿SNSのインスタ。「インスタ映え」という言葉も定着し、利用者も急増中だ。しかし、メインユーザーの女性たちのなかには、生活が一変した例もあった!
「ちょっと待ってください」都内の私大3年生・ミエさん(21歳)は、こちらの話を遮ると、運ばれてきたカフェラテをスマホで撮影し始めた。何度かシャッターを押し、うち1枚をインスタグラム(以下、インスタ)にアップした。
インスタは今や国内の月間アクティブユーザー数が1600万人を突破。「インスタ映え」などの言葉も登場し、大企業や飲食店、観光客を誘致したい自治体もこぞって活用。日本の消費動向はインスタ抜きでは語れない状況だ。
「ここ1年で、企業はかなりインスタを意識するようになった。写真をアップしてもらい、ハッシュタグで拡散すれば、安上がりで効果的に宣伝できることに気づいたからです」(SNS事情に詳しい千葉商科大学専任講師の常見陽平氏)
そして今、ミエさんのような若い女性の多くは、インスタを中心に生活や人生が回っているといっても過言ではないのだ。彼女を目下、悩ませているのが就活だ。
「アパレルとネット系広告の2つの企業を志望しているんですが、どちらもインスタを使った採用活動をしている。なので、それぞれの企業用に、就活用のアカウントを育ててます。アパレル企業用にはオシャレな友達とのみ繋がり、その企業のブランドの服を着た写真を中心にアップ。ネット系広告用のアカウントではフォロワー数重視で誰とでも繋がり、いろんなイベントで撮った写真をアップしまくってフットワークの軽さをアピールしています。就活用に10アカウントくらい育てているコもいる。インスタを見て、リクルーターから直接メッセージが来ることもあるので気が抜けない。正直、疲れますね。友達はインスタの投稿ばかり気にするようになって、うつ状態になってます」
ミエさんの言う通り、採用にインスタを取り入れる企業が増えているのだ。フォロワーが1500人以上いる就活生だけが参加できる「インスタ就活」なる合同説明会も複数回行われている。同イベントの参加企業には、伊藤忠やソフトバンク、サイバーエージェントなど有名企業がズラリ。ほかにも、直接インスタ上でエントリーを受け付ける企業も多い。就活塾「内定ラボ」代表の岡島達矢は、企業側の意図をこう説明する。
「インスタ採用は、ITやアパレルなどトレンドに敏感な業界、またWEBマーケティングに注力する企業に事例が目立つ。『インスタ採用』という目新しさをフックに情報収集力の高い学生を確保し、発信力などを見極めたいのでは」
インスタでライフスタイルが一変した女性もいる。今夏、高額な入場料にもかかわらず、インスタ映えのために女性がナイトプールに押し掛ける現象が話題となったが、神奈川県在住の派遣社員・エミカさん(24歳)も、この夏だけで4回もナイトプールに出掛けた。
「キラキラしてて女性受けもいいし、何より水着姿なので男からフォロワー申請や『いいね!』がたくさんつく。入場料が1万円以上するプールもあって、夏で貯金が尽きた(笑)。4回目は友達にお金を借りて行きましたからね」
ほかにもエミカさんはインスタで注目されるための数々のテクニックを実践している。
「お金はかかるけど手っ取り早いのは、定価5000円くらいの化粧品なんかをメルカリで安く買って『お譲りしますので欲しい人はフォローして』って書き込むこと。ハロウィンやサッカーのパブリックビューイングなんかに一人で出掛けて、いろんな人と親しげな写真を撮りまくってリア充をアピールするのも効果的。あとは、太ももや胸の谷間をさりげなく見せるライトエロ。やりすぎると女性から反感を買うけど」
インスタ出費がかさみそうだが、そこまでしてフォロワーを増やすのはなぜか。エミカさんの目下の目標は466万人のフォロワーを擁する、彼女が“神”と呼ぶモデルの水原希子に「いいね!」をもらうことだ。自身の投稿が彼女に届くよう、とにかくフォロワーを増やしたいのだという。彼女のフォロワーは現在、600人だ。
フォロワー増のために借金やパパ活までする

一人でイベントに行き、見知らぬ人と撮影
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※週刊SPA!10月3日号・29ページに掲載した土井隆義氏のコメントに一部、誤りがありました。
本記事にて正しい内容に訂正いたしました。謹んでお詫び申し上げます。
本記事にて正しい内容に訂正いたしました。謹んでお詫び申し上げます。
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