R-30

勝ち組になれなかった40代は“引き分け”を目指せ――今の会社に定年までしがみつく、“細く長く”生き残る方法

 会社では出世街道から外れた、ただの先輩。家では妻子の言いなりで居場所がなく、休日も寝て過ごして気づけば月曜日。40代会社員200人調査では、そんな理想とかけ離れた“どんづまり”な現実が浮き彫りに。でもSPA!は言いたい。「負けなきゃいい。引き分けでいいじゃないか!」

仕事編

出世や高収入は幸せに直結しない!?


 40代男性にとって、仕事はどれほど苦しみの元凶になっているのか。「“どんづまり”を感じる原因はなんですか?」というアンケートを全国の都市部で暮らす40~49歳のサラリーマン200人(既婚者・子供あり)を対象に調査したところ、1位「給料があがらない」、2位「仕事がつまらない」、3位「今後の仕事の目標がない」となった。今回 は、どんづまりの原因として「仕事がつまらない」が2位だったことに注目したい。

 「今の仕事に満足していますか?」の質問に、「不満が多い」「どちらかといえば不満が多い」と答えた人は合わせて57%。

「出世コースから外れ、仕事への貪欲なモチベーションが薄れてきた。仕事内容も過去のルーティンで新鮮みがない」(40歳・製菓)

 と、“勝ち組”になれなかった停滞感が、苦悩を招いているようだ。

 しかし、ファイナンシャルプランナーの藤川太氏は、そもそも従来の“勝ち組”を目指してもしょうがないと指摘する。

「勝ち組を目指すのに意味があったのは、日本経済が上向きだった昔の話。経済が停滞している今、私たちは下りエスカレーターに乗っている。かつてと同じ状態を目指して頑張っても疲れるだけです」

 では、せめて“引き分け”に持ち込む条件とは何なのか。

 仕事の不満で目立つのは、やはりお金の問題。「年収はいくらですか?」に対して、理想は600万~1000万円以上が40.5%と多いが、現実のボリュームゾーンは400万~600万円台にとどまる。「平日のランチにいくらかけますか?」、「一回の飲み代にいくらかけますか?」の回答からも、それぞれ500~600円(ランチ)、3000円前後or行かない(飲み会)がトップと、悲しい懐事情が窺える。

 だが、心理学者の諸富祥彦氏の言い分はこうだ。

「アメリカの調査結果によると、所得の増加と幸福度の増加が比例するのは年収800万円まで。それ以上は、稼ぐほど幸福感が上がるとは限りません。年収600万円程度がもっともバランスの取れた“そこそこ”ラインでしょう」

次のページ 
会社での人間関係はどうなのか?

1
2





おすすめ記事