デジタル

ITセキュリティ業界とサイバー犯罪の関係性

 昨年は多くのハッキング事件が世界を席巻したが、「今年はさらにエスカレートする」と語るのはハッキング事情に詳しいITジャーナリストのウラジミール氏。彼が今年起きそうな事件を大胆に予測した!

◆セキュリティ業界のマッチポンプが激化?

ハッカー ITセキュリティ業界は本質的に胡散くさい。蚊がいなければ香取線香業界が潰れるのと同様、サイバー犯罪がなければ成立しない業界だからだ。大手アンチウイルスベンダーがウイルス作家から新作の悪性ソフトウェアを買い取り自社製品に生かしている、というのは広く噂されてはいるが、例えばロシアの犯罪組織と手を組めばもっとも効率的に収益が上がる。

 ロシアの犯罪組織がモスクワ大卒の優秀なプログラマーに高度なウイルスを作成させているのは有名な話だが、「組織が新作の強力ウイルスを1週間だけ使って大儲けし、メディアが大々的に報道後、そのウイルスをソースごとアンチウイルスベンダーA社に独占的に譲渡する」密約があったらどうだろう。組織・ベンダー間にウインウインの関係が築ける。裏で実際に行われていると思われる、こうした動きが激化すれば「IT業界のマッチポンプを暴露」して、何者かの手により実態がリークされるかもしれない。

イラスト/子原こう
― 2012[(危)サイバー事件]大予測【2】 ―




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