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『ダイ・ハード4.0』のサイバーテロが現実に!?

 昨年は多くのハッキング事件が世界を席巻したが、「今年はさらにエスカレートする」と語るのはハッキング事情に詳しいITジャーナリストのウラジミール氏。彼が今年起きそうな事件を大胆に予測した!

◆SCADAを狙った大規模な攻撃

インフラ攻撃 SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition:産業制御システム)はハッキング攻撃に対し脆弱だ、というのはすでに’09年から指摘されてきた。SCADAは工業プロセスや水道、石油やガスのパイプライン、送電網、大規模通信システムなどのインフラにおいて、監視とプロセス制御を行うコンピューターシステムを指す。

 問題は個人のPCなどとは異なり、簡単にアップグレードしたり、あるいは全面更新することが難しい点。PCにセキュリティパッチを当てる、というのとはわけが違うのだ。多くの企業はSCADAを10~15年おきに入れ替えており、また新規システムを問題なく稼働させるために2年半ほどの時間を要する。金額もシステム全体を更新するなら数百万~数千万ドルレベルの費用がかかってしまう。人里離れた場所に設置されている場合も多いため、メンテナンスが容易ではない。映画『ダイ・ハード4.0』に描かれた交通、電気、ガス、水道など全インフラに対する攻撃「ファイヤーセール」はハリウッド的馬鹿馬鹿しさに溢れた荒唐無稽なものだった。何らかの理由でSCADAがロックオンされれば、映画の一部が現実化する可能性がある。

イラスト/子原こう
― 2012[(危)サイバー事件]大予測【3】 ―




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