シングルマザーと交際、結婚するとどうなる? 男たちの声を聞く
一方、お互いの両親の反対もなく、結婚まで進んだカップルもいる。男性(38歳)は5年前に1歳下の取引き先の女性と仲良くなり、何度が2人で会うようになった後に子供の存在を聞かされたという。しかし彼女の人間性に惹かれていたこともあり付き合いは継続。子供は当時1歳にも満たない乳児で、お腹に子供がいる段階で離婚を経験していた。
「彼女とは付き合って1年とちょっとぐらいで結婚しました。私の両親は赤ちゃんのかわいさにメロメロで大喜びしてくれました。両親は当時フラフラしていた私の結婚を諦めていたみたいだったので、結婚すること自体が嬉しかったんだと思います。彼女は母親のみの片親だったんですが、お義母さんも大賛成してくれました。入籍まで何の問題もなかったです。子供も結婚したのが自我がまだ芽生えていない時期だったので、自分のことは本当の父親だと思っています。子供は女の子なんですが、実の父親じゃないと伝えるタイミングは娘が結婚するタイミングかなと思っています」
しかし、何も問題が無いように見えた結婚生活は2人目の子供ができた時に、周りが気づいたちょっとした変化があったとのこと。
「2年前に2人目の男の子が生まれました。本当にかわいくて、子育てにも積極的に参加したり、休みの日には家族で近場の公園に出かけるなど充実した毎日でした。私は特に自分の気持ちの変化に気付いてなかったんですが、友人に指摘されたことがあって……。『下の子供のみに構い過ぎるんじゃないか』と。まったくの無意識でした。振り返ると、LINEの待ち受け画面も息子、Facebookの家族行事でもほとんどが息子の写真だったんですよね……。娘が同じくらい小さい時にここまでしていなかったと、焦りましたね。今は意識して2人と同じように接するようになりました。幸い嫁に指摘されたことはないですし、娘が弟にヤキモチをやくようなことはないので家族仲はうまくいっています」
別れた人、結婚までうまくいった人でも“相手の子供”は無意識ながら特別扱いをしてしまうものなのかもしれない。しかし恋愛・結婚は十人十色。もし本気で好きな人に子供がいて付き合うとなった時、上記の男性たちのようにちゃんとした覚悟だけは必要なようだ。
取材・文/藤 文子
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