「流行りのボードゲームバーに行く勇気がない…」という人にドイツ系ボードゲームをひとりで遊べるスマホアプリ2選!
『Kingdom Builder』
iOS、Android/Queen Digitals/360円
『Kingdom Builder』は、爆発的にヒットした『ドミニオン』のゲームデザイナー、ドナルド・X・ヴァッカリーノの作品で、2012年に「ドイツ年間ゲーム大賞」に選ばれた陣取り系ゲームです。最大4人まで遊べます。
ルールは比較的簡単で、六角形のマス目上に手持ち40個の家のコマを1ターンに3個ずつ置いていくだけ。基本はこれだけです。ただし、自由に置けるわけではなく、ターンごとに引いたカードに描かれる砂漠、花畑、草原……といった地形限定。さらに置いた家に必ず隣接させなければならないという決まりがあります。
この制限のなかで各プレイヤーが順番に家を置いていき、誰かが置き切ったらその周回でゲーム終了。得点計算に移ります。この得点を得る方法が『Kingdom Builder』のもっとも面白いところ。ゲーム開始時に10枚あるカードから3枚が選ばれ、そこに記されたルールが適用されます。たとえば「鉱夫:山岳マスに隣接した家1軒につき1点」「貴族:各区画ごとにもっとも多く家を置いたプレイヤーに12点」「商人:マップ上の施設同士を家でつなげると1ヵ所ごとに4点」といった具合。どの3枚でゲームが始まるかによって、まったく戦略が変わってきます。
アプリ自体は日本語には対応していませんが、アナログゲームとしては日本でも比較的遊ばれているほうなのでネット上でのルール説明やリプレイも見つかります。スマホ版は得点計算がラクなのがいいですね。
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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