ライフ

SM界のクイーンが開いた「爬虫類BAR」

月花さん

月花さん「『好き』とかではないんです。彼らを尊敬しています」

 アングラ系SMイベントの主催者・パフォーマーとして名を馳せる、女王様系美女の月花さん。爬虫類やクモの愛好家でもあり、過去に育てた爬虫類は100種を超える。 「初めて飼ったヘビが飼育の難しい種類で、全くエサを食べてくれなかったんですよ。最初は無理やり食べさせては嫌われて、本当にツラかったんですけど、試行錯誤しているうちに、知識もついてきたんです。それから違うヘビも飼うようになり、繁殖も始めたんです。子供の頃から恐竜や昆虫採集が大好きだったので、マニアになる資質は持っていたんでしょうね」  趣味が嵩じて、6年前には新宿に「爬虫類BAR 13­th」を開業。店内でグリーンイグアナのカブちゃんや、カエルやヘビ、カメ、トカゲ等を飼育している。彼女がそれらの生き物を愛する理由の一つは、「機能的な体の美しさ」だそう。 「人間は服なしでは生きられない体ですけど、爬虫類やクモや鳥類など、私が好きな生き物は、生物として完成された体を持っている。そして各パーツが性質に合った合理的な形をしていて、それが見た目の美しさにもなっているんです。体の機能や生態を知ると、『なるほど』と思うことも多い。木に登るトカゲは顔も鳥っぽいとか、高度な空間認識能力、身体能力と引き換えに、手足も耳も瞼も放棄したヘビは潔いなとか(笑)」 ◆環境を整え、自然に近い姿に育てる醍醐味
グリーンイグアナ

「仮面ライダーアマゾンに似た愛嬌のある顔」のカブちゃんの体長は約1.5m。 お店に来るお客さんが差し入れする千疋屋の果物が好物だとか

 月花さんは、そんな生存戦略に長けた彼らを好きとかいうレベルではなく「尊敬している」と話す。 「野生状態から仕入れられた爬虫類は、人が与えるエサを全く食べなかったりする。ウチのカブちゃんも、同じ食べ物を2日続けて出すと食べません。その、媚びてまで生きようとしないプライドが好きなんです。爬虫類を飼うことは、むしろ人間が、彼らと『共存することを認めてもらう作業』だと思うんですよ。『なつきますか?』とか聞いてくる人には『イヌを飼えば?』って思うし、手間もお金もかけるつもりがない人は、正直飼わないでほしい。危険な生き物であれば、『暴れだしたら、他人に迷惑をかける前に自分の手で命を奪う』くらいの覚悟を持つのが、飼い主のマナーだと思いますから」  そして飼育の目標は「自然に一番近い姿にしてあげること」だ。 「温度、湿度、紫外線などを整え、それぞれに最適な自然環境を再現し、のびのび生きさせる、美しく成長させるのが醍醐味です。『何を食べさせて、どんな運動をさせたら美しい筋肉がつくんだろう』みたいなことばかり考えてます(笑)」 ※【珍獣マメ知識】グリーンイグアナ 中米から南米北部原産の大型トカゲ。エサは野菜や果物。最大で180cmにもなる。 ●「爬虫類BAR 13­th」http://bar13th.ikidane.com/ ― 新説[珍獣好き女子]は美人が多い!【4】 ―
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