昨年から、ビットコインを中心とした仮想通貨ブームがかつてない熱を帯びている。ブロックチェーン技術向上にも期待が持たれる中、「通貨」としての使い勝手はどうなのか。記者が1週間実践してみた結果、
前半4日間は口座開設に一苦労したり、会計トラブルで20分以上待ちぼうけをくらったり……と踏んだり蹴ったりの状況だった。はたして5日目以降はどうなるのか?
ビットコインが使える貴重なラーメン屋へ…5日目
5日目(1月14日・日曜日)、ビットコイン決済が可能なギフト券販売サイト「amaten」で買ったnanacoをドコモ口座を経由しモバイルSuicaに変換完了。これでようやく電車に乗れるようになった。
そしてやってきたのは「新宿マルイ アネックス」。ここでは一部店舗を除きほぼ全館でビットコイン決済を受け付けているのだ。その中の「諸国ご当地プラザ」へ行き、九州系のご当地カップ麺4個と、とうきびチョコを買った。
さらに秋葉原へ場所を移し、ビットコインが使える貴重なラーメン屋の「麺屋のろし」へ。ビットコイン使用客は1か月に一度来るか来ないかだそうで、店員も慣れていない様子。しかしどうにか送金ができて、北海道系のおいしい味噌ラーメンにありつけた。
850円の「味噌らぁめん」だけだとビットフライヤーの「最低出金額」制限に引っかかったため、総額1743円の豪華ランチを注文。高い!
《ビットコイン生活5日目》
マルイアネックス 0.00074BTC 1,265円
ラーメン 0.001BTC 1,743円
手数料 0.0008BTC 1,394円
合計 0.00254BTC 4,402円
6日目(1月15日)、朝ごはんはマルイで買った長浜ラーメン。昼はアマゾンで買ったレトルトのハヤシライスで食いつなぐ。
昼食後に向かったのは、目黒のマッサージ店「権之助のもみ家さん」。’17年5月からビットコイン決済を導入しているそうだが、なんと筆者が初めての決済客だったそう。30分指圧のみのコースで、痛気持ちいいマッサージを受けて体が軽くなって帰宅。
夜は、ビットコインでの貴重なネット出前がある「マサラチャン」の冷凍弁当を注文。宅配料が1980円からとかなり高めだが、味はできたてレベルの味。マレーシア料理らしいスパイシーさでおいしくいただいた。
宅配ハラルフード「マサラチャン」を利用。宅配料最大3980円、決済手数料1300円程度が上乗せされる。味はいいのだが……
それにしてもビットコインは手数料が高い。ビックカメラやマルイなどは「支払い」となり手数料がかからなかったが、その他の店は「送金」扱いとなり、それぞれ1300円超がかかってしまった。
《ビットコイン生活6日目》
マッサージ 0.00192BTC 3,240円
手数料 0.0008BTC 1,350円
弁当 0.0008888472622478BTC 1,490円
送料 0.0011811527377522BTC 1,980円
手数料 0.0008BTC 1,341円
合計 0.00559BTC 9,401円