会社の「役職者を“さん付け”で呼ぶ運動」はリストラの布石!? 社内通達から見る建前と本音
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・建前 成果報酬型のボーナスを導入します
・本音 総予算は例年どおりですけどね……
【解説】金額は据え置きで査定が厳しくなったと同義。社員の士気高揚に用いられる手法で、「今以上にもらえる人もいる反面、減る人も増えます」(高井氏)とか。
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・建前 我が社を支えているのは「人」です
・本音 我が社を支えているのは「優秀な人」です
【解説】人情に厚い社長の訓示や社訓でよく見かけるが、本音はかなりシビア。経営陣が「優秀な社員である上位数%に向けたメッセージ」(高井氏)で、大半の社員には関係がないが、無能な社員ほど感動して社畜化する。
【類例】上場企業なら「社員を大切にする会社です」の本音は「株主が一番大切です」になる。社員は「働きやすい職場づくりをしてくれる」と読解するが、「実際は『株主のために短期的な成果を追います』が本音で、成果を上げられなければ見限られる厳しい会社」(前川氏)だとか。
アットホームな建前にダマされてはいけない! 〈取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/古泉智浩〉
※週刊SPA!2月27日号『会社の「建前/本音」翻訳辞典』より
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