更新日:2022年12月10日 19:03
仕事

「年収100万円アップ」の口約束に騙された! 40代、転職失敗男の嘆き

 この裏切りには森野さんも激怒。経営陣に強く迫ったが、「3年待ってくれたら必ず報いるから」と言われ、ぐっとこらえたとか。しかし、5年目を迎えた今も給料は据え置き。それどころか、別の約束まで反故にされたとか……。 「1年前、退職者の仕事を私が一時的に肩代わりすることになりまして、そのときも人事部長から『給料に少しは色をつけるから』と約束されたんです。でも、1年たつのに給料は上がらないどころか後任が来る気配もありません」
[転職貧乏]にハマる人の共通点

仕事への意欲は非常に高い森野さん。単身赴任なので、夕食は犠牲に。「やっぱり嫁さんの手料理を食べたいと思いますね」

 さすがに不信感はMAX。転職を考え始め、地元の大型病院からオファーもある状態だという。 「年収は100万円下がるものの、単身赴任の経費を考えれば、さしたるダウンではありません。何より家族と暮らせます。ただ、今の職場の人間関係は良好だし、やりがいもある。転職は仲間を裏切るようで後ろめたいですね……」 <転職のプロが斬る敗因> ●条件は必ず書面で確認すべし! 「求人企業が誠実とは限りません。解釈の違いや言った言わないの水掛け論はよく聞く話。口約束で即決せず、年収などの条件が記載された内定通知書は必ずもらうべき」(人材コンサルタントの小林毅氏) 「地元の病院への転職を見据えて、内定通知書をもらいましょう。その段階で、そのようなオファーが来ていることを今の病院に話し、改めて条件交渉するのも手です」(キャリアコンサルタントの高野秀敏氏) 撮影/尾藤能暢 モデル/小作圭輔(古賀プロダクション) ― [転職貧乏]にハマる人の共通点 ―
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