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小森純がHUMMER H2を勝手に購入した夫に「まじイラ」 男のロマンを求める夫と現実的な妻の論争

男のロマンを求める夫と現実的な妻の論争

「快適だったレクサスを勝手に売って、わざわざポンコツを選んだらそりゃ怒りますわな……。まあ、怒られることがわかっていたので黙っていたんですけど(笑)」(今井氏)  では、そうまでしてハマーに乗り換えた真意とは? 「前に乗っていたのは長男が産まれて買い替えたレクサスのRXです。ベビーカーやらおむつやら何かとかさばる荷物も楽々積めて、ハイブリッドで燃費も良好。使いこなせないほど付いた最新の装備で至れり尽くせりだった。ですが、なぜだかツマラナイ。これ以上ないクルマなのに」  レクサスの性能に満足していたはずだが、いつからか今井氏のなかに男の欲望が芽生え始めた。“キィィィン!”という電子音だけが聞こえる車内で黙々と運転するだけの自分。 「エンジン音が! マフラー音が欲しい! 俺は運転手じゃない!」  それでも「俺は父になったんだ」と自分を鼓舞し、しばらくRXを乗り続けたという。だが、転機は次男の誕生だった。また1つチャイルドシートが増える。そこで閃いた。このチャンスを活かし、クルマの買い替えだ!  それからというものことあるごとに「次男が生まれたら5人乗りじゃさすがに狭いね」「やっぱり3列シートにしなきゃかな」「家族以外一人しか乗せられないのは不便だよね」とこれみよがしにつぶやき続け、遂に妻である小森氏の口から発せられた決定打。 「そだねー」  別にどうでもいい感の強い返答ではあったものの、これで大義名分は立ったも同然。早速、3列シートで面白そうなクルマを片っ端から調べた。今井氏は、カーセンサーやグーネットを外でも見すぎて、初めてスマホの通信速度制限がかかったほど調べ上げた(笑)。 「そこで候補に上がったのが、一時期のブームも終わり最近あまり見かけなくなった“HUMMER H2”。見てくれは文句なしにカッコイイが、なにせデカイ。駐車場は変えなきゃいけないし、クルマにうとい嫁が見ても燃費が最悪なことは明白。中もどう見たってRXの方が豪華だし、3列目があるって言っても大して広くもない。言えば反対されることはわかりきっていた。問題はさておき、とりあえず試乗だけでもしてみるか……と車屋に行ってみたんです」  相変わらず静かなRXを降り、ハマーの鍵を借りる。そして、エンジンをかけてみた。  コキュキュキュキュ……グワーン! グワーン! 久々に聞いたV8サウンド。マフラーから出る白煙が妙にカッコよく見えたという。 「コレ、下さい」  気付いたときには、妻の小森氏にお伺いを立てることなんてすっかり忘れ、契約書に判を押していた。家に帰ってハマーに買い替えたことを伝えたときの第一声が忘れられない。「バカなの?」。 「男っていくつになっても馬鹿だと思います」

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“夫婦あるある”に思わずニンマリ!?

 日本車はコスパの高さから世界中でも支持されているが、アメ車にはアメ車の良さがある。独特のシルエットや見た目のインパクトに惹かれてしまうこともわかる。では、自動車担当の記者はどう見るのか? 「アメ車は日本車に比べて燃費が悪くて故障も多い、維持費がかかる、みたいなイメージもあるが、それは昔の話。現在は日本車とアメ車で、キャデラックなら同クラスのクルマと比べてもそんなに悪くない。とはいえ、ハマーは燃費悪いですね(笑)」(自動車担当記者)  ともあれ、結婚してからもこっそり(!?)男のロマンや趣味を追い求めてお金を費やしてしまう夫、そして現実的な妻による厳しいツッコミが入るのはよくある構図ではないか。ファンからは「夫婦のやりとりにニヤニヤしてしまう」などのコメントが多くつけられている。夫婦の双方による主張。思わず「あるある」とうなずいてしまう光景ではないだろうか。<取材・文/藤井敦年>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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