買ってはいけない「最新ユニクロ・ワースト5」
▼3位「機能性=美しさとは限らない」
●スクエアボストンバッグ+E 3990円(+税)
すごい! 傘やスマホを収納するサイトポケットが絶妙な位置にあり、バッグを肩にかけたまま必要な小物を取り出すことができる。またコンパクトなサイズ感ではあるのですが、しっかり大きな書類やPCなども文句なくすっぽり収納できる。素材は撥水性と耐久性が高く、天候を気にせずまたガツガツ使ってもヘタることがない。……が、しかし素晴らしい機能性=素晴らしい見た目となるわけではないのがファッションの悲しいところ。真四角の無骨なシルエットは美しさを無視して快適性を優先したコンパクトカーのよう。車も小物もフォルムは「曲線美」をどこかに入れないと、無骨で色気のない印象になりがちです。
そして、コレどこかで見たことあるなあ、と思ったら学生カバンですね。黒ジャケットやコートにこれを担ぐとまるで学生の様に見えてしまいます。もう少しカーブの曲線をつけたボストンバッグならよかったのに……。値段が案外高いのも難点です。
▼2位「ゆるめカーゴ+アンクルカット=小学生」
●ストレッチカーゴアンクルパンツ+E 3990円(+税)
誰もが認めるやんちゃなカジュアルアイテム「カーゴパンツ」。そして、気が抜けた雰囲気を作る「アンクルカット」。この2つを組み合わせてできたものは……小学生! リラックスした雰囲気のカジュアル要素を重ねていけば子供っぽさが2乗3乗となり小学生まで退行します。特にこのカーゴパンツ、ブラックならいざしらずベージュなどの色物を選んでしまったら……おしゃれに着こなすのが極めて難しい。スタイリストも頭を抱えるレベルです。モデルさんは切り替えの多いスニーカーにグレーのTシャツを合わせて着ていますが、これでおしゃれになれるなら、もう裸でも評価されるでしょう。
こうした「アンクル丈のカーゴパンツ」でも、例えば上述の通り「色は黒」を選ぶとか、「シルエットは細身」にするとか、工夫の仕方で使い勝手はグンと上がります。このアイテムはシルエットまでユルく、裾幅がやや太い。これではリラックスした印象ばかりが先行し、部屋着の様に感じてしまいます。
ユニクロらしく着心地は抜群だし、機能性も優れています、素材感も決して悪いものじゃない。黒ならギリギリおしゃれに着こなすことも可能ですが、ベージュカラーは禁忌。ファッションコーディネートに対して余程の自信がある人以外は手を出してはいけません。
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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