路線バスは危機的状況だった「全国の約8割は赤字路線」
赤字路線に苦しむ民間バス事業者の代わりに、地方交通を救う存在としてもてはやされたコミュニティバスも現状は芳しくない。ちなみにコミュニティバスとは、自治体主体で運行される路線バスのことだ。
「公共交通空白地帯を走るのが趣旨なので、そもそも黒字にはなりにくい。大都市圏ならまだしも、地方都市が簡単にマネしても意味がないんです。結果、空気を運ぶだけのコミュニティバスが全国に広がりました」(同)
自治体のコスト負担によってかろうじて運行されているのだ。
<バス会社の3大収入源>
[路線バス]大都市圏では黒字だが……
大都市圏や輸送量の多い区間を走る路線は黒字になりやすい。しかし、人口が少ない地域の路線のほうが多く、こちらは大赤字
[高速バス]豪華車両を投入して好調
いわゆる夜行バスもこちらに含まれる。個室などを取り入れた豪華な車両も人気があり、バス事業者にとっては重要な収入源
[貸切バス]かつてのドル箱も今や低迷
団体旅行の減少などもあって、’00年の規制緩和以降、価格破壊が進行。大手の事業者の撤退が相次いでしまった
― [路線バス]が消滅する! ―
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