日本最長の路線バスとは?驚きの6時間強、 トイレ休憩が3回!
2度目の休憩はすっかり山の中に入った上野地で。近くには生活道としては日本最長という谷瀬の吊り橋があり、少しだけ渡ることも。さらに十津川温泉での3度目の休憩を終えてからしばらくすると、高齢者軍団たちが全員下車! 実は長さの秘密は、この奈良県南部の大半を占める十津川村だったのだ。温泉がいくつも湧き出る名勝地だが、公共交通機関が路線バスしかないため、生活路線として走り続けているのである。
すっかりガラガラになったバスは、さらに南へ進んで奈良・和歌山の県境。そして熊野三山のひとつ熊野本宮大社も経由する。ここからは外国人観光客も数人乗車。少しずつ民家や商店なども増えてきたところで新宮駅に到着し、長い長いバスの旅は終わりを告げた。
途中3度の休憩はあったものの、狭いバスの座席で体はバキバキ。途中の十津川村で温泉に浸かって一泊する余裕があれば、もう少し楽しめたかもしれない……。<取材・文・撮影/鼠入昌史>
― [路線バス]が消滅する! ―
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