タダで入手して50万円で売れる!? 街中の「レトロ看板」はお宝品だった
「実はまだまだ全国各地に掲示されており、都内でもある場所にはあります。特に地方や田舎のバス停のそば、電車の駅の近く、廃屋などの壁は狙い目。広告なので人目につく場所に当時のまま張ってあるものが多い。昔栄えていたローカル線沿線が狙い目でしょう」
交渉次第ではもらえるものも多いという。実家が田舎にあるなら、両親に頼んで探しておいてもらうのもいいかもしれない。
中でも超レアものは、文字が右から左に向かって書かれている戦前の看板。また文字だけでなく、絵が付いていると値がかなり跳ね上がるらしい。
「ここまで値が高騰しているのは、テレビの某鑑定番組のせいでもありますけどね」
看板で、もうひとつ注目すべきは酒屋の商品看板だ。
「木製の手彫りで、漆と金箔が使われた逸品。昭和40年代くらいまで酒造メーカーなどから酒屋へのプレゼント品でした。これはもうほとんど作られていない上に、畳1枚分ほどの大きさなので数十万円はするはず」
閉店が決まっている酒屋に頼めば、譲り受けられることもあるという。
《レトロ看板の価値》
●戦前の「太田胃散」の看板。戦前のものは大きく値段が跳ね上がり、数十万円になることも珍しくない
●初代オロナミンCは、大村崑の直筆サイン入り「しかも結核の手術後で顔の皺がレア」(町田氏)。最高で2万8000円の値がつくことも
●キンチョール&金鳥の看板。こちらも最高で2万8000円の値が
●酒屋にあった商品看板は繁盛店ほど外看板が多く飾られていた。醤油、味噌会社のものも。レアなもので22万円の価値がついたものも
― 絶滅寸前な[昭和の良品]カタログ ―
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