ニュース

超売り手市場の就活にナメた態度で挑む学生たち

 また、’19年卒は“AI就活元年”と言われている。これまではごく一部の企業でしか使われていなかったAI技術による選考が、本格的に始まるのだ。実際にAIを採用に活用しているソフトバンクの広報に話を聞いた。 「昨年の5月末から、IBMのAIシステム・ワトソンを利用してESの合否を判断しています。それまでは1つの設問に対する合否判断に、1年間で計680時間を要していましたが、活用後の現在は約150時間、75%も削減されました。また、統一された評価軸によってより公平な判断をできると考えており、弊社を受ける学生からの反応もポジティブです」(ソフトバンク広報室)  今年が一つの大きな転換点であることは間違いないだろう。  一方、売り手市場に胡座をかく、ナメた学生も出現している。 「メーカー志望でしたが、遊び半分で西日本の地方銀行を受けてみました。ESを出したらソッコーで電話がかかってきて、東京の店舗で面接に。その後いきなり最終面接になり、役員から散々持ち上げられました。気持ちよかったけど、地方銀行なんて未来がないので絶対に行きません。連絡は返さず、無事、大手食品メーカーに内定しました」(慶応大学商学部の学生)  実に腹立たしいが、頑張らなくてもこんなにカンタンに内定が取れてしまうのだ。 「学生時代は遊んでばかりいたため、面接では自分のエピソードがスカスカ。大手総合商社しかいきたくなかったので10社しか受けなかったが、どこも門前払いされてしまい、早々に全落ち。でも、早慶の学生が欲しいITベンチャーにリファラル採用(=社員や内定者の紹介による採用)で入れてもらえたので、なんとかなりました。友達が多くてよかったです」(早稲田大学商学部の学生)  氷河期など、二度と来ない。そう楽しくバカ騒ぎする学生が羨ましい。 ― 就活[売り手市場]のバカ騒ぎが止まらない ―
1
2
3
おすすめ記事