綾瀬はるか似の貧困女子がパパ活を始めた理由
―[東京vs地方 貧困のリアル]―
日本の相対的貧困率は15.6%――。この数値は本当に真実を語っているのか。東京と地方では年収や生活水準が異なるにもかかわらず、これまで一緒くたに語られてきた貧困問題。東京型貧困と地方型貧困に分けて考えたとき、日本のリアルが見えてきた! 今回は、大学進学を夢みて地方から上京するも、東京での苦しい生活からパパ活を始めてしまった貧困女子、綾瀬はるか似の20歳にインタビューしてみた。
――パパ活を始めたのは?
「スマホアクセサリーのお店で働いているんですが、東京の家賃や物価って高くないですか!? なかなか貯金ができなくて、本当は大学に行きたいんです。そこで、風俗系の仕事でもしようかとネットで検索していたら、パパ活サイトを見つけたのがきっかけですね」
――親は大学の学費を払ってくれないの?
「私、孤児なんです。8歳のときに両親が離婚して、最初は母親と住んでいたんですが、12歳のときに母親は病死しました。再婚相手の義理の父親に引き取られたんですが、彼も14歳のときに病死して、それ以来、祖父母に育てられました」
――ごめん。話しづらいこと聞いちゃって。辛い人生だったね。
「祖父母も裕福ではないので、大学の学費を払ってとは言えない。だから、お金を貯めようと東京に出てきました。大学に受かったら心理学を学んで、心理カウンセラーになりたいなあ」
――パパ活ではホテルまで行くこともあるの?
「うん。本当は3万円欲しいんだけど、お願いされるとタダでやっちゃうことも。やっぱり父性に飢えてるのかなあ。年上の男性にすぐ惚れちゃう」
――ダメじゃん!
「でも、たまに洋服買ってくれるよ。その人」
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パパ活というと「遊ぶ金欲しさに」というイメージがあるが、彼女のように生活苦から始める人もいるのだ。
もし、大学に入れたとしても、自宅以外から通う学生の学費+生活費は、平均でなんと年間220万円もかかる(大学昼間部の場合、平成28年度・学生生活調査:日本学生支援機構)。
そして、大学生の48.9%もが奨学金という名の借金を背負っている(大学昼間部、同)。
とくに地方出身の若者は、スタート地点からシビアなところに置かれているのだーー。
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