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信頼のGoogle検索で詐欺ECサイトが上位に並ぶワケ

ググってもいいことがない。詐欺サイトだらけ

 実際に「レイバン 激安」で検索をして一番目にヒットしたサイトを見てみた。  商品ページを下にスクロールしていくと、なんとメールアドレスはGmail、業者の名前は無記載、担当者の名前もいい加減で、完全に詐欺サイトだったのだ。さらに検索上位2番目、3番目も同様に詐欺サイトという荒れっぷり。もはやググればググるほど”情弱”である。

メールアドレスに注目。ECサイトでgmail。そんな馬鹿な話があるわけがない

 ほかにはどのような特徴があるのだろうか。 「詐欺サイトのURLは、検索ページで表示されたものと、実際にアクセスしたページが異なります。転送されて違うURLに飛ぶようになっているんですね。詐欺サイトはURLがすぐブラックリストに入って検索されなくなるので、どんどん転送を切り替えていくようになっています。レイバンやルブタンが80%OFFなどと明らかに異常な価格になっているECサイトも多いですが、巧妙なものだと、変に安すぎないリアルな価格(30%オフなど)だったり、連絡先が実際に存在する会社のコピーになっている場合もあります」

お得なサイトなど存在しない

 こういった詐欺ECサイトは海外と国内で被害が変わってくるという。 「海外の詐欺ECサイトはクレジットカード情報を盗み取られてすぐ不正利用されます。日本の詐欺企業が手がけるサイトだと、注文すると商品は送られてくるのですが商品がニセ物です。何も商品を発送しないと詐欺になりますが、一応商品を送れば商標法の問題になり、偽物かどうかが争点となるので立件が複雑、という事情からです」  では、ネットでお得に高級ブランド品を買いたいときはどうすべきなのだろうか。もはや、Google検索は頼れない? 「Googleで検索して信用できるお得なサイトを見つけることがそもそも現実的ではありません。そんなサイトはないといっても過言ではありません。高くてもおとなしくAmazonや楽天などの信用できる大手企業のECサイトを使ってください」  高級ブランド品を買うときは、詐欺ECサイトに踊らされないよう注意していただきたい。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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