更新日:2022年12月28日 18:19
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DV妻に耐える、男の#Metoo「家庭内のミスで反省文を書かされる」

反省文を目の前で音読させられる

「同じことを3回言われたら、反省文を書くことになりましたね。ほんの些細なことでもです。たとえば、うちは子供が2人いるので僕の靴は玄関に2足しか出してはいけないんです。たまにタバコを買いに行くためにサンダルを出して、そのままにしてしまうことがあって。その程度のことなんですけどね……。  靴を3足も出してしまったことについて、『なぜそのようなことになったか』、『なんでできないのか』、一筆箋を2枚も書かされるんです。一筆箋はわざわざ買ってきてくれたみたいで。そして最悪なのは、目の前で音読させられるんですよ。上の子が一緒になって『反省しろー』と言ってきたときは、情けなくて涙が出そうになりました」  学校、会社では、常識的な指導の範囲内で「反省文」の提出を求めることは確かにある。しかし夫婦間での反省文なんてものが世の中には存在していたとは。反省文を拒否できなかったのかを聞くと。 「なんでそこまでしないといけないのかと聞いても、『聞くだけではバカだから覚えないでしょ』と言われましたね。『書いて覚えろ』と。反省文を提出するまで無視されるんですよ……。あまりに口を聞かないと子供が心配してくるので仕方なくって感じですね。ネットでテンプレートを探して、会社の休憩中などに書いていますよ。その時間が本当にむなしいですね」  現在は服を新調した時などに「色気づくんじゃない!ハゲかけてるのに意味ないでしょうが」と、薄くなってきた頭部を日々いじられているとのこと。「自分だって太ってきているくせに」と、心の中で言うのが唯一の反抗だという。「我慢するのは子供のため」と、M田さんは何度も繰り返していた。  <取材・文/藤 文子>
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