ライフ

新卒1年で会社を辞めて実家暮らし。中央大卒のニートが「自分を責めるのをやめた」ワケ

久々の外出。61歳の母親がくれた5000円を握りしめて……

 スマホやテレビにも触れず、ただ好きなだけ考えごとに耽るだけの生活。そんな半年間を経て、「自分の意志に関係なく流され、いい加減な就活をしてしまったこと」を反省し、最後には「自分を責めることをやめる」に至った前田くん。  そんな彼が徐々に“人並みのニート生活”を送れるようになったのは、日記をつけるようになった去年の秋頃からだという。 「自分が一日何を考えていたのか、メモを残そうと思って日記をつけるようにしました。それからは不思議と少しずつ知りたいことをネットで調べるようになり、本を読んだりアニメを観たり、家事も積極的にするようになっていきました」  結果、今ではこうして取材を受けられるまでに社会性が回復。最近は何度かアフィリエイトブログを開設して副業を試みたり、Netflixにハマっているという。 「色んな動画配信サイトで1か月無料体験を繋いでいけば、夏くらいまではタダで映画が見放題。今日は取材を受けてくると母親(61歳・群馬県出身)に伝えたら、5000円のお小遣いをくれました」  アフィリエイトブログは何度も挫折しているので、最近は公務員試験に興味が芽生えてきたという前田くん。だが、今後の具体的な予定や目標などはまだ特にない。  本格的な社会復帰への道のりはまだかなり遠そうだが、彼なりのペースで充実した人生を歩んでほしいものだ。<取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート