恋愛・結婚

186センチの長身女性が風俗嬢になった理由

たいていの男は、「素人娘」や「業界未経験」といったフレーズに否応なく心が躍ってしまうもの。だが記者たちが調査したところ、哀しい現実が浮かび上がった。現在風俗店で働いている女性の約4割が、経験者採用。移籍や出戻り組なのだ。彼女たちは、いったいどんな心境で、再び風俗店の敷居をまたいだのだろうか。根掘り葉掘り事情を聞いてみた。 なぜ彼女は風俗嬢に戻ったのか?

180cmを超える長身が就職の足枷になり風俗に復帰

 小学校卒業時にはすでに178cmを超え、小中高と“デカ女”扱いを受け続けたTOMOKAさん(29歳)の願いは「女のコとしての扱いを受けたい」であった。  そんな彼女が高校を卒業して門を叩いたのが長身風俗だった。面接当日、一目見た店長は一言「採用」とだけ告げた。身長186cm、ガチムチ系の18歳として彼女は一気に話題になり、全国各地からマニアが訪れ、毎月“車が買える”ほど稼いだという。  だが、彼女は20歳になると忽然と店から姿を消した。 「お店が私に対してものすごく束縛したんですよ。毎日待機所にほぼ軟禁状態。それが嫌で逃げ出したんですが、昼の仕事がなかなか決まらなかったんです」  彼女が断られた理由は「君に合うサイズの制服がない」であった。 「唯一、私のために採寸して制服を作ってくれたパチンコ店でしばらく働きました。でも、そのお店も閉店しちゃってまた職探し。制服がない仕事を探して応募していました」  その後、なんとか私服で働けるコールセンターの職を得て働き始めたのだが、今度は母親の介護問題が発生することになる。 「有休を使ったり、上司や同僚に無理を言って休むことに精神的に疲れちゃったんです。そんなときに誘ってくれたのが、今のお店のママなんですよ」  風俗経験豊富なママは彼女の気持ちを酌んで、融通の利くシフトを組んでくれるなど、働きやすい環境を整えてくれた。 「以前はお客さまに対して、私のような大柄な女性を求めるか理解できなかった。でも、こんな自分を好きでいてくれる人が全国にいるって思うと、すごく自信になるんですよ」  TOMOKAさんにとって、風俗とは「特殊な人が愛される場所」だという。だが、この仕事があったからこそ自分の自信を取り戻せたと彼女は胸を張る。  将来の夢は結婚だが、「今が一番幸せ」と笑って答えてくれた。 ― なぜ彼女は風俗嬢に戻ったのか? ―
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