恋愛・結婚

婚活歴5年・42歳男性の歪んだ結婚観「原因は母親?」

自身の親子関係は結婚観に大きな影響を与える

「自分が忙しいとき、仕事で大変なときに支えてくれる女性に出会いたいんです」  私はミノルさんの言葉の癖から「もしかして……」と思い、質問してみました。 「ミノルさん、お父様やお母様とはどんな感じなのですか?」 「実は私の家は片親で裕福ではなかったです。俗にいう鍵っ子で……そんなに親との関係はよくないかな?」  なるほど。根本の原因はココにありそう。そう感じた私はミノルさんに…… 「少し見当違いに感じるかもしれないのですが、勇気を出してお母様とゆっくりお話しして、向き合ってみてください。たぶん今まで見たり、感じたりしたこととは違うお母様が見えるはずです。結婚って、親子関係の影響を実はとてもうけていたりしますよ」  ミノルさんの言葉には、「ほしい、ほしい」がたくさん散りばめられており、私はそこがとても気になりました。 「こうしてほしい」と、相手に求めることが全部いけないわけではありません。ただ、こうしてほしいと望む前には、相手が自分にそれをしてあげたくなるような、自分から与える行動や言葉が必要です。  自分は何も変わらない。でも、相手にばかり望んでしまう。「ほしいほしい精神」が恋愛で出てしまう大きな原因は親子関係の場合が多く、両親からの愛情を上手に受け取れなかった幼少期を経験した人に多く見られる傾向だったりします。 デート

「ほしいほしいマインド」を脱することで見えてきたこと

 お付き合いした人がこうしてくれたら……こんな人が奥さんだったら……。望み、求めることは自由ですが、それを相手に押し付け続けるマインドこそ、ミノルさんが婚活を長引かせている原因でした。私の言葉がキッカケだったかはわかりませんが、お母様と勇気を出してお話しされたあと、ミノルさんが日曜に仲人BARに遊びにきてくれました。 「母と話してきました。自分が思っていたよりずっといろんなことを考えてくれていたと感じて、少し母を理解できました。父との離婚も、どこかで自分が原因かもと思っていたところがあったのかもしれないと、自分とも向き合える時間になりました」  お母様との和解を少しずつしているミノルさん。先日、ご連絡があり、「実は、最近、素敵な女性にお会いし、お付き合いしています」と、嬉しい報告が。彼女は39歳の素朴な女性だそうです。 「今までは女性の前だけうまく取り繕っていた気がします。男としてやることをやっているのだから、女性にも多くを求めていたのかもしれません」  ミノルさんは、本人には言えないけど、条件や見た目などのスペックから見ると、今の彼女は理想の人の条件とは真逆の人だと笑いながら教えてくれました。  ミノルさんが、些細なことに感謝と幸せを感じられるようになったのは、「ほしいほしいマインド」だった自分に気がつけたことと、何よりお母様との関係性の和解にあったように感じます。  大きく前進したミノルさんのこれからの報告をとても楽しみにしていたいと思います。素敵な恋愛ライフ楽しんでくださいね。  皆さんの恋愛も応援しております。
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「1年以内に結婚する成婚必勝マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Twitterアカウント:@yamamotosaori_
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