「サウナと水風呂」は危険すぎる!? 理想的サイクルを医師が指南
血管の破裂を招く“寒暖差”は、こうして防ぐ
このように、温泉にせよサウナにせよ、利用するにあたっては、寒暖差に気をつける必要があります。それでも、なかには真冬の露天風呂の風情を楽しみたいという方もいるかもしれません。そうした場合は、羽織るものを1枚持っていくことを勧めます。お湯から出るときに身に着けておけば急激な温度変化を避けることができ、温泉事故のリスクを減らすことができるでしょう。
ただし、体力の弱い高齢者や子ども、あるいは不整脈や高血圧などの持病がある方は、血管が弱っている可能性が高く、弱った血管が寒暖差の刺激によって壊れてしまうかもしれません。血管に作用する降圧剤や血管拡張剤などを常用されている方も同様のリスクがありますので、そうした人はサウナや水風呂、真冬の露天風呂はやめておきましょう。
それでは、脱衣所が寒かったり、温泉から宿に帰る途中の道が寒かったりなど、避けられない状況のときは、どのようにすればいいのでしょうか? そのときは、まずはタオルでちゃんと身体を拭くことを心がけてください。水分の蒸散を防ぐことにより、体温が失われるのを阻止してくれます。入浴後に温かい飲み物で水分補給をするのも効果的です。
最後に、私が中学校の頃に先生から教わった「足に冷水をかける」という方法もご紹介したいと思います。私は医師になってからこのメカニズムを検証したのですが、足などの末梢部から体温が逃げていくのを、あらかじめ冷水をかけて毛穴を収縮させておくことで防止できるようです。
冷水をかけるといっても、身体はポカポカ温かくなっていますから、それほど冷たさは感じないでしょう。シンプルな方法ですが、効果は確かですのでぜひやってみてください。
【一石 英一郎】
1965年、兵庫県生まれ。医学博士。国際医療福祉大学病院内科学教授。日本内科学会の指導医として医療現場の最前線を牽引する一方、伝統医療と西洋医療との知見の融合にも造詣が深い。温泉入浴指導員の資格も有するなど、温泉を活用した健康増進にも精通する。著書『医者が教える最強の温泉習慣』が発売中
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