【女子高生見学クラブ】が過激化
本誌等の潜入記事や、その後の経営者の逮捕により「女子高生見学クラブ」という商売は、一気に認知された観がある。本誌が昨年5月の摘発前に潜入し、その様子を報じた横浜の「横浜マンボー」は、4時間待ちの大盛況。類似店も現れたせいか、経営者は逮捕。それを重く見た神奈川県は、昨年12月に「女子高生見学クラブ規制条例」(青少年保護育成条例施行規則の改正)を施行したほどだ。
しかし、こうした規制を嘲笑うように、新たな建前として「デッサンクラブ」が登場。店側は、“モデルの女子高生をデッサンするための個室を客に貸している”という論法だ。今や、商機に敏い業者が都内を中心として活発に店舗展開、提供されるサービスもますます過激になっているという。
記者が訪ねたのは、女子高生の聖地、渋谷道玄坂の「G」。年配の気さくな受付男性に「JK(女子高生)なの?」と尋ねると、「みんな16か17。たまに18がいるくらい。中で見たらわかりますよ」と自信満々だ。訝しがりながら記者は30分の「デッサン個室料」3000円を支払い、真っ暗な通路から指定の個室へ向かう。「スケッチブックと鉛筆は個室に置いてある」とのことだったが、どこを探しても見つからなかった。
マジックミラー越しに大部屋を覗くと、制服姿の少女たちが10名ダベっており、お菓子を食べながら、室内に設置されたカラオケでAKB48や倖田來未を歌っている。幼い顔に薄メイク、かさぶたのできたシワの少ない膝小僧、どう見ても子供である。足を組み替えたり、立ち上がるたびに、スカートの中のパンツが見える。驚くことにほとんどの少女がTバックを着用していた。
と、ここまでは昨年取材した「横浜マンボー」と同様だが、驚きの新演出が。なんと、15分ごとに、全ての女子高生が各個室の前を巡回し、自らスカートをめくりあげて食い込み気味のパンツを示すのだ。マジックミラーを覗き込み、客と目を合わせてにっこり、「(指名を)よろしくお願いしま~す」。積極的なコともなれば、ヘアはおろか大陰唇までハミ出さんばかりにパンツの前を絞って見せつける。
同様の店は、池袋「K」、歌舞伎町「S」、蒲田「P」など都内に複数存在し、程度の差こそあれ、指名を取るために過剰なアピール(透けパン着用、マジックミラーに股間を押しつけるなど)が見受けられた。いずれもあきらかに女子高生とおぼしき少女たちである。捜査関係者もすでにこの状況は把握しており、「デッサンなどと言い繕っても、下着を見せるようなポーズを取らせていれば、横浜での摘発事例のように労働基準法が定める『年少者の危険有害業務の就業制限』に抵触する。仮に胸や性器を露出していたとすれば、風営法の括りで年齢は関係なく捜査対象になり、罰則も重くなる」と、神経をとがらせている。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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