雑学

サウナは危険か?「正しい付き合い方」を温泉医学の権威が解説

温泉の健康効果を医学的見地から解き明かした『医者が教える最強の温泉習慣』が話題を集める医学博士の一石英一郎氏。『ホンマでっか!?TV』への出演も話題となった一石氏が警鐘を鳴らす「サウナにまつわる誤解」とは?(以下、一石氏の寄稿)

サウナ

長時間サウナは危険度が高く、しかも痩せられない


 健康効果を期待できるサウナですが、長時間利用すると、やはり危険です。日本人には、「痩せたい」、あるいは「疲れを取りたい」などと目的があると、無理をしてサウナで長時間頑張りすぎる傾向がありますから、適切な時間以上にサウナを使っている可能性もあるでしょう。

 長時間サウナの中にいると、部活動の練習で熱中症になるのと同様、極度な脱水状態になってしまい、貧血や血圧の急変などの事故が起きかねません。そうした状況になる前に、サウナを出て体を休めてください。

 ちなみに、サウナを長時間利用されている方の中には、汗をかくことによるダイエット効果を期待している方もいらっしゃるかもしれませんが、実はサウナでいくら発汗しても痩身効果はたいしたことはありません。サウナで1cc発汗しても消費されるカロリーは0.58kcalに過ぎず、医学的に考えると痩身効果は期待できません。

 もしかすると、「サウナを利用した後に体重計に乗ったら、痩せていた」と言われる方もいるかもしれませんが、それは脱水により水分が蒸発しただけであり、体脂肪にはほとんど影響はありません。いわば「見せかけのダイエット」ですから、ヌカ喜びしてはいけません。

 ちなみに、フィンランドで行った実験では、19分間以上サウナを利用すると健康状態がよくなるという結果でしたが、フィンランドのサウナは約80℃前後に設定されているからそのような長い時間、利用できるのです。一方、日本のサウナは約100℃という高温ですから、「長生き」を夢見てあまり長時間我慢していると長生きどころではなくなってしまいます。

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湿式サウナで、蒸気のミネラル成分を吸収

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医者が教える最強の温泉習慣

入浴するうえでのポイントから泉質ごとの特徴まで、これまで広く語られることのなかった<温泉が持つ無限の可能性>を紹介!




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