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篠原涼子×大根仁監督が明かすキャスティング裏話「若い頃の写真、なぜか俺には広瀬すずに見えた」

――本作は韓国映画のリメイクですが、大根監督にとって、リメイク論みたいなものはありますか。 大根:漫画などの原作モノに関しては換骨奪胎というか、別のモノとして生まれ変わらせなければならないところはありますけど、今回の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、オリジナルのプロット(構成)がとてもよくできているので、大きく変える必要はなかったんです。ただ、過去と現在で俳優が二手に分かれるから撮影が大変なことは初めからわかっていたので、篠原さんたちおばちゃんチーム……違う、アラフォーチームと、すずちゃんたちコギャルチームに対する演出スタンスは変えましたね。 篠原:ん? 今なんて言いました? 大根:(スルーして)コギャルチームに対しては演劇部の厳しい顧問として接し、アラフォーチームに対してはオカマのおっさんとしてひたすら盛り上げましたね。「元気~? さっさとやっちゃおうよ~」みたいな。お互い遠慮した雰囲気だったのは初日くらいで、2日目からはもう「なんでこの人たちこんなに仲いいの?」状態になってましたね。 篠原:アラフォーチームは皆さん本当に話したがり屋だったし、話が合うのでずっと話してました。何を話したのかはもう忘れちゃいましたね。この作品でも最後に「何であんなに笑っていたんだろう」ってセリフが出てくるんですが、本当にそういう感じですね。もしかしたら老化現象かもしれないけど(笑)。 ※8/28発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【大根 仁】 ’68年生まれ。映像ディレクター。深夜ドラマを中心に多くの演出を手掛けたのち、’12年に『モテキ』で映画監督デビュー。以降、『バクマン。』『SCOOP!』などを手掛ける。現在はNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の制作にも参加している 【篠原涼子】 ’73年生まれ。’90年、東京パフォーマンスドールに加入し、’94年には「恋しさと せつなさと 心強さと」が大ヒット。以降は女優として活躍し、『ハケンの品格』『アンフェア』シリーズなど主演作が多数。11月には出演映画『人魚の眠る家』が公開 取材・文/中村裕一 撮影/中村和孝 メイク/贄田 愛 スタイリング/宮澤敬子
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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週刊SPA!9/4号(8/28発売)

表紙の人/ 篠原涼子

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