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冬のボーナス平均95万円ってウソでしょ?「もらえるだけマシ」な人たちがため息

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もはやボーナスを手にすることができるのは特権階級!?

 「ボーナス平均額」報道に違和感を覚える人が、筆者を含め大勢いることについて、大手紙経済担当記者が次のように説明する。 「報道されるボーナス平均額は、経団連発表のものです。経団連が、一部上場企業に給与額についての質問を出し、回答のあった会社のボーナス平均額を算出・発表しているにすぎません。今冬の平均額95万円は、一部上場企業のうち、質問に回答した12業種75社の平均額……。つまり、たったの75社。非上場企業などは当然そんなにボーナスが出せるわけがなく、中小企業なんてボーナスが出ないことも多い。以前は上場企業のベース額に合わせてボーナスを出すという、労働者思いの非上場企業もありましたけどね、今はありません。かつては景気の指標でしたが、今では“金持ちと貧乏人の格差の指標”というか……」(大手紙記者)  非正規雇用者、中小企業社員などのボーナス平均額となれば、10万円か20万円程度だろうか。そもそもボーナスを出さないという企業もかなり多く、ボーナスを手にすることができるのは特権階級だけなのではないのか、とさえ感じられる昨今。「ボーナス平均額」報道には違和感しかない。<取材・文/森原ドンタコス>
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