恋愛・結婚

離婚で貧困におちる熟年男性も。「離婚は早いほうがいい」と専門家

熟年離婚はリスク大

熟年離婚 現役で仕事をしていた40代や50代ならば、いざ離婚という場合でも『仕事に生きる』という感覚が夫を奮い立たせてくれるが、60歳定年以降は、自分の居場所を持つことも難しい。それに、結婚年数を重ねれば重ねるほど、得る資産が増えるのと比例して、財産分与で取られる資産も増えるリスクがある。  三好さんは離婚しないための同居という苦渋の選択をして調停を不成立に終わらせたが、家に戻っても妻との間には冷たい風が吹き、家庭内別居同然だ。 「もっと早く妻の気持ちに気づけばよかったと後悔の日々ですよ」と、三好さんは寂しそうにつぶやく。  熟年離婚が世間を賑わせて久しい。夫の定年を待って、妻たちが夫の退職金を含めた財産分与を請求し、勝ち取るケースも話題となった。夫婦問題にも詳しい「離婚110番」の渋川良幸氏が次のようにいまの熟年離婚の事情を述べる。 「でもその後、ネットで簡単に情報を入手できるようになると、『熟年離婚=貧困老人まっしぐら』と多くの人は学ぶようになりました。貧困老人にならないために前向きな別居をする『卒婚』など、熟年離婚しない方法で過ごす熟年者が増加したのです」  とはいえ、今回のケースのようにどちらかが離婚を希望する事案もある。そこで夫婦問題にも詳しい渋川氏は提案する。 「定年前の50代までに、離婚するしないをはっきりさせたほうが良いですよ。決めないでずるずるいくと、60代、70代で夫婦が離婚をするしないで揉めてしまう。そのため両者が貧困老人になっていく可能性が色濃くなります。子供世代の中には、高齢者の親の離婚で悩む人が後を絶ちませんからね」  60代の離婚問題は、決して遠い先のことではない。熟年からシニアまで、あっという間のことなのだから。<取材・文/夏目かをる>
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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