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山根明・ボクシング連盟前会長が騒動を振り返る「わし、泣いてもうたわ」

――奥様(智巳さん)も騒動に巻き込まれたのが’18年でした。 智巳:私の顔まで全国区になってしまった(笑)。でもね、騒動が落ち着いてきて、会長(山根氏)は、おだやかな、柔らかい顔になりました。昔は自宅にいても、ボクシングのことばかり考えていて、会話らしい会話もなかった。海外遠征に行くと、選手のサポートに徹して、お風呂にも入らない。だから帰ってきたら、私が垢すりをしてあげていました。 ――辞任後、おふたりで旅行に行くような時間はなかったのですか。 山根:ないない。温泉も行きたいけど、ただちゃうやろ? (テレビ出演の)ギャラをもらっても、すぐ使ってまうもん。騒動で10kg近く痩せて服が着られなくなったから、せいぜい洋服を購入したぐらいやね。 ――いつもハットをかぶり、オシャレにスーツを着こなしていますが、お好きなブランドはありますか。 智巳:会長のスーツはすべて、オーダーメイド。ブランドといえば、(スポーツ用品メーカーの)「ミズノ」ぐらいしか知らないでしょ(笑)。 山根:そやな。 ※2/5発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【山根 明】 1939年10月12日、大阪府堺市で日本人の父と韓国人の母との間に生まれる。’11年から日本ボクシング連盟の会長を務めた。’18年7月、「日本ボクシングを再興する会」が中心となって、山根会長のアスリート助成金の不正流用などの疑惑を告発。8月8日に辞任した。 取材・文/柳川悠二 撮影/加藤 慶
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