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韓国アパレル業界で活躍する日本人女性。感覚や文化の違いはトラブルから学んでいく



感覚や文化の違いはトラブルごとに学んでいく


 ふたりは韓国に住み、拠点を日本から完全に移したが、それでも感覚や文化の違いには慣れないという。ダニョンさんにとって、韓国側の市場や工場が約束を守ってくれないことが悩みだ。

「日本は確実に期日を守る文化が強いですが、韓国は“固いこと言ってるんじゃないよ!” といった雰囲気なんです。突然、工場と連絡が取れなくなったり、縫製アップの日に商品があがってこなかったり……ってこともありました」

 それでも今は、両国のスケジュール感を理解し、期日に合わせて調整するようにまでなったという。

 代表取締役でもあるサユさんは、“外国人社長”ということで韓国の銀行でローンが組めないことが悩みだ。したがって、取引の開始はすべて自身の持ち出しで仕事を始める。韓国の工場に依頼をするときもだが、日本側でも信頼できる相手かどうか見極めることが重要だという。

事務所 日本と韓国の感覚の違いや文化の違いを噛み締めながら生きているふたり。今後はどのように考えているのだろうか。

「日本の女性はカワイイ文化で、韓国の女性はどこかセックスアピールのある洋服を好みます。そういった好みの違いを、これからはOEM業だけでなく、自社のオリジナルブランドにもバランスよく取り入れていければと考えています。現在は、ありがたいことに取引先や仕事の量も増えました。ステップアップというよりも、今ある仕事を必死にこなしていく。大変なこともありますが、まだまだ韓国で生きていこうと思っています」<取材・文/南沙織>

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