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香川、長友、本田…輝きを取り戻したサッカー日本代表「ビッグ3」の挑戦

長友佑都:日本の「縁の下の力持ち」、トルコでの挑戦

 香川の移籍で一躍脚光を浴びたトルコリーグだが、昨年、一足早くトルコに渡った男がいる。長友佑都だ。  彼もまた、長く日本代表の不動の左サイドバックを任されており、派手さこそないが強靭な肉体と90分走り続けるスタミナで、日本サッカーを支えている。  そんな長友は、2011年、イタリアの超名門であるインテル・ミラノに移籍し、7年間プレー。チームの副キャプテンを任され、時にはキャプテンマークを巻いてピッチに立つ長友に、興奮した日本人サポーターも多かったのではないだろうか。  そんな長友だが、徐々にインテルでの出場時間が短くなり、2018年1月に新天地、トルコのガラタサライへの移籍を決めた。  昨シーズン後半から合流した長友は、持ち前の運動量と攻撃参加を武器に、いきなりスタメンの座を確保。献身的なプレーを続け、昨シーズンの優勝の立役者となった。地元紙では「昨シーズン最も士気を高めた存在だ」と高い評価を受けたほどである。  今シーズンも同様にチームの中心として躍動する長友。現在も日本代表への招集は続いており、先日のアジアカップでもスタメンとして相変わらずの「縁の下の力持ち」っぷりを見せてくれた。2022年のカタールW杯も目指すと公言しているベテランサイドバックは、まだまだ日本の力となってくれそうだ。

本田圭佑:オーストラリアでも異例尽くしの存在感!

 派手な髪形にビッグマウス。サッカーにあまり詳しくない方にもよく知られている本田圭佑もまた、新たな挑戦を続けている一人だ。  2017年にイタリアのACミランからメキシコのパチューカへ移籍した本田。世界的クラブからメキシコへ移籍しただけでも大きな話題となったが、さらにその1年後に、今度はオーストラリア、メルボルン・ビクトリーへ移籍することとなる。  オーストラリアでは、スポーツ選手の年棒の上限が設定されているのだが、本田はマーキー・プレイヤー(給与上限のない特別制度の適応選手)として入団し、国内外のサッカーファンから注目を集めた。  そんななか、シーズン初戦を新加入選手としては異例のキャプテンとして出場すると、さっそくゴールという形で結果を出す。そこから怪我でチームを一時離脱するまで、メルボルンのほぼ全ゴールに絡むという“本田無双”状態に。  ピッチ外での本田もまた異例を極める。選手としてメルボルン・ビクトリーに所属しながら、サッカー後進国であるカンボジアの実質的な代表監督兼GMに就任したのだ。これは長いサッカーの歴史を見ても過去に類を見ない選択と言える。  独自の路線でサッカーを極めていく本田、今後彼が一体どんな“動き”をするのか。その一挙手一投足に世界中が注目しているのだ。

 トルコやオーストラリアのリーグは、主要欧州リーグと比べると格落ち感は否めない。が、かといって今回紹介した3選手は、“都落ち”と切って捨てるわけにはいかないほどの存在感を放っているのだ。  ――日本サッカー界の発展に大きく貢献してきた3人。彼らのプレーヤーとしての輝きはまだまだ失われていない。<文/A4studio>
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