更新日:2019年02月23日 12:21
スポーツ

「平成最強だと思うピッチャー」TOP10。大谷、松坂…1位は誰?

豪腕が揃い踏みのTOP3、1位はMLBへの道を切り拓いたあのピッチャー

 さぁ、ついにTOP3の発表だ。  3位は、あの野村克也元監督に“神の子”といわしめた田中将大。今やMLBのヤンキースを立派に支えているわけだが、アンケートでは次のような声が寄せられた。 「24勝0敗という成績はすごすぎる」(大阪府・35歳男性) 「楽天の優勝に大きく貢献してくれたことは忘れません」(宮城県・49歳女性)  これらのコメントが指しているのは、MLBに旅立つ前の日本ラストシーズンとなった2013年の出来事である。開幕からシーズン終了まで連勝街道を突っ走り、楽天を球団史上初のリーグ優勝、さらには日本シリーズ制覇へと導いたのだ。そんな田中はアイドル好きとしても知られており、そういうギャップも、彼が愛される理由のひとつ?

 2位は投手と野手の“二刀流”を実現し、野球マンガの主人公を地でいく大谷翔平である。今回ランクインした投手のなかでは、現在24歳の彼が最年少だ。 「この選手こそ最強だと思います」(東京都・43歳男性) 「二刀流へのチャレンジはお見事」(静岡県・38歳女性)  もともと、高校を卒業したら即座にアメリカへと渡るつもりだった大谷だが、彼をドラフト指名した日本ハムの説得により、2013年から日本でプロ生活をスタート。160km/hオーバーの直球は、見る者を問答無用で魅了してくれる。MLBのエンゼルスへ移籍した昨年は野手として22本のホームランを放った一方、投手としても4勝しており、そのポテンシャルはまだまだ計り知れない。  並みいる名投手たちを抑えて1位となったのは、バファローズやMLBのドジャースで活躍した野茂英雄。成績としては日米通算201勝だが、彼の偉大さは数字だけでは伝わらないだろう。 「日本人のメジャー挑戦のパイオニア」(福岡県・43歳男性) 「野茂が大リーグに進出したときは燃えた。決め球のフォークが素晴らしい。今ほど日本人がメジャーで認知されていなかった時代に、あれだけ活躍できたのはすごい」(愛知県・40歳男性) 「あのトルネード投法では誰も打てないと思いました」(愛知県・39歳男性)  日本人で初めてメジャーのマウンドを踏んだのは1964年から2年間サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした村上雅則で、野茂は彼に次ぐ史上2人目の日本人メジャーリーガーとなった。1995年に新人王のタイトルを手にすると、翌年以降もコンスタントに勝ち星を積み重ねていき、日本人でもMLBで通用することを証明。多くの野球ファンに夢と希望を与えたレジェンドであることは間違いない。
野茂英雄

“すべては野茂英雄からはじまった。”というキャッチコピーは伊達ではないはず(画像は文藝春秋刊『Sports Graphic Number 877号』表紙)

======= 3位 田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)20人 2位 大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)26人 1位 野茂英雄(元カンザスシティ・ロイヤルズ)31人 =======  今回名前が出てきた12人中、MLB経験者は実に8人を占めている。平成の後半では日本人がMLBで投げることも珍しくなくなったが、その状況を作り出した野茂がランキング1位になったのは、感慨深い結果といえるのではないか。次の元号に変わっても、また新たな最強ピッチャーが誕生することを心待ちにしたい。<取材・文/日刊SPA!取材班> 【調査概要】 調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。 調査期間:2018年1月22日 有効回答者数:30歳から50歳 全国の男女100名
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