更新日:2019年02月23日 12:43
恋愛・結婚

SNSで交流しているだけの男と交際宣言した女性「彼とは一度も会ったことはない」

「20万円を振り込んでほしい」

 しかし、ついに愛華さんの目が冷めるときがやってくる。 詐欺 「ある日の夜中、彼から『事故にあった』というLINEが来たんです。聞くと出張先の地方で事故を起こしてしまい、示談で済ませようとしたら銀行が開いていなくてお金が下せないと言うんです。もし無理じゃなかったら、20万円でもいいから振り込んでほしいと言われました。  困った私が友人に相談すると、『銀行開いてないって言ってんのに、アンタが振り込んでどうやってその男はお金を下ろすつもりなの?』と言われました。普通、考えればすぐに分かることなのに、この時の私はそれすら判断できない状況でした。  しかも、それを彼には言えず『ごめんね、こっちも近くに銀行なくて……』と伝えると『じゃあ、せめて10万円でもいいから』と返ってきたんです」  結局、その日は返事をせず、翌日にLINEを送った。すると驚くべき答えが返ってきたという。 「彼はすごく機嫌が悪そうに『愛華が振り込んでくれなかったから示談にできなかった。裁判になると思うから増えた分だけ貸してほしい』と言われたんです。友人にそのことを相談すると『詐欺じゃない?』とキッパリ言われました……。さらに友人から問い詰められて、彼とはインスタで知り合って、まだ会ったことないことを伝えるとめちゃくちゃ説教されましたね……。  私はまだどこか信じたい気持ちがあったんですが、友人に彼のLINEをブロックされて連絡先も削除されました。その後も彼からインスタ経由で連絡がしつこく来たんですが、会ってもいない女にやたらムキになっているメッセージに引いてしまい、そこでやっと目が覚めました」  愛華さんのようにSNSで出会って恋愛をしたら実は詐欺だった……というケースは意外と多い。別人のプロフィール写真で金持ちを装い、複数人が交代でマメに連絡を送るのだという。見ればすぐに分かりそうな怪しいアカウントなのに、騙されてしまう若い女性が多いのだとか。 「多分、ストーリーを見て『チョロそう』と思われたんでしょうね。確かにあの時の私は元彼と別れたばかりでインスタに出会いを求めていたかもしれません。前のアカウントは削除して、今は別のアカウントで友人のみの公開にしています」  今も懲りずにインスタを続けている愛華さん。SNSでの出会いが悪いことだとは思わないが、今後、似たような手口に遭わないことを願うばかりである。 【結城(ゆうき)】 男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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