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父の自死を越えて…最悪の僕が救われた「運がいい人になる」メソッドとは

新しい「くせ」を徹底させて、古い「くせ」を追い出す

 ポイントは、なりたい自分や目標と、自分の口ぐせ、思考のくせ、行動のくせが一致しているかどうかだと、種市さんは言う。 「これは密教では“身口意(しん・く・い)の一致”という言葉であらわしています。すなわち口ぐせ、思考のくせ、行動のくせを一つの目標に向けて一致させると、無意識が大きく動き、目標に向かって進み出すんです」
『「最強運の人生」を手に入れる』より 運とは

『「最強運の人生」を手に入れる』より

 たとえばお金持ちになりたいと言っているのに、「お金がない」が口ぐせだったり、ケチケチ行動するのがくせだったりすると、お金持ちにはなれない。なぜなら無意識が「お金がない」に設定されたままだからだ。 「でも『お金がない』の口ぐせを『お金があって幸せ!』に言い直し、ケチケチ行動するくせを改め、つい安物を探してしまう思考を改めて、言葉、思考、行動のくせを、あたかもお金があるかのように意識して改めていくんです。そしてお金持ちの口ぐせ、思考のくせ、行動のくせをできだけ真似して、自分にイップットしていく。これが新しい『くせ』のインプットになります。そうするとお金持ちに向けて、人生が大きく動き出します」

遠慮深い人に、なぜ成功者がいないのか

 一例をあげてみよう。種市さんは「遠慮深い人に成功者はいない」と断言する。  なぜなら、遠慮とは、ほしいものがあるのに「いらない」と言うことだからだ。  本当はほしいのに、いつも「いらない」「いえいえ私なんか」と遠慮する行動をとり、そういう言葉を口にすると、ほしいものはいつまでたっても手に入らない。考えてみれば、いらないと言い、拒否する行動を取っているのだから手に入るわけがない。  そして手に入らないことが「くせ」化すると、無意識は「ほしいものは、いらない」に設定され、絶対に成功できないのだ。ほしいものがあるなら「ほしい」と言い、ほしい気持ちを素直に思い、ほしい意思表示を行動で示せばいい。  種市さんはこうした「くせ」のクリーニングについてまとめた本『「最強運の人生」を手に入れる』という本を、最近出版した。この本には「くせを変えるユ・ト・ム・カの法則」「不運と思っている人に共通する口ぐせ」「人間関係の悩みを断ち切る方法」など興味深い項目が並んでいる。 最強運の人生を手に入れる もし、あなたか思い通りの人生を送れていないのなら、それは無意識から生じる「くせ」のせいかもしれない。  平成も終わろうとしているいま、新しい時代に向けて、新たな人生を踏み出したという人にとって大いなる参考になるだろう。 【種市勝覺(たねいち・しょうがく)】 密教風水カウンセラー・風水コンサルタント。1977年東京生まれ。2010年、空海密教阿闍梨となる。現在は独自の手法によるカウンセリング、各種セミナー、出張鑑定などを精力的に行う。著書に『ここに気づけば、もうお金には困らない』『感情を整える片づけ』などがある <文/日刊SPA!取材班>
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