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父の自死を越えて…最悪の僕が救われた「運がいい人になる」メソッドとは

 種市勝覺(たねいち・しょうがく)さんは、密教(※)メソッドをベースにカウンセリングや企業コンサルティングを行っている空海密教の在家の行者だ。  いまでこそ、セミナーやカウンセリングにのべ4000人以上が参加した人気コンサルタントだが、かつては家族が次々と不運におそわれる不幸な人生を送っていた。
種市勝覚

種市勝覚さん

 そんな彼が、人生を劇的に変えることができたのは、「くせ」のクリーニングという方法。密教のメソッドから抽出した「くせ」のクリーニングとは何か。最新刊『「最強運の人生」を手に入れる』を上梓したばかりの種市さんに聞いてみた。 (※密教:7世紀頃インドで盛んになった仏教の教法。各地に伝わり、日本では空海=弘法大師が9世紀初頭に伝え広めた)

不幸が続く家……ついには父親が自死

 まず、種市さんが小学校高学年のころ、弟が突然、原因不明の病におかされた。病気のせいで頭髪が抜けてしまい、弟は学校でいじめられがちになってしまう。 「学校に行くと、僕もからかわれました。『おまえんちの弟、ハゲなんだって?』とか。多感な時代の僕は弟を守ってやることもできず、弟とも不仲になってしまったんです」
ブランコ

写真はイメージです

 そして、「少年時代の思い出は介助。母がリウマチになって、2歳違いの弟と2人で介助する生活が始まっていましたね」と、当時をふり返る種市さん。あちこちの病院を回ったが、リウマチはいっこうに良くならず、家事や炊事を手伝うのは、子どもたちの仕事になった。警察官をしていた父親が家事を負担するのは無理だったからだ。  しかし不幸はそれで終わらなかった。種市さんが大学生のころ、今度は父親に災難が襲いかかったのだ。 「勤めていた警察署の柔道大会で、頭から畳に落ちる大けがを負ってしまったんです。なんとか復職しましたが、頭がぼぉーっとして仕事に集中できません。休職と復職をくり返しているうちに、とうとう、うつ病になってしまったんです」  さらに追い打ちをうけるように、大きな不幸がやってきた。うつ病をわずらっていた父が自宅で自死してしまうのだ。 「じつは父はその前に1度自殺未遂をしていました。その日も僕は心配になって、職場から父に電話を入れています。『大丈夫だ』と答えたのが、僕が聞いた父の最後の言葉になりました。父の自死を止められなかった自分を責めることしかできませんでしたね」

密教の修行でつかんだ「くせ」のクリーニング

 これだけ不幸が起きる自分は、よほど何かあるに違いない。不運だらけの自分の人生を変えたくて、種市さんはありとあらゆる自己啓発セミナーを受けて回った。投入したお金は1000万円にはなるという。  その中のひとつが、空海密教の大阿闍梨(あじゃり=密教における僧籍)が教えるセミナーだった。 「僕は大学職員として働きながら、大阿闍梨のもとで修行を続けました。その結果、最悪だった人生から抜け出すことができたんです」
運のいい人

写真はイメージです

 現在、種市さんは密教メソッドを使った方法でコンサルティングやカウンセリングを行っているが、その方法が「くせ」のクリーニング。  種市さん自身を救い、現在多くのクライアントを成功に導いている方法でもある。  いったい「くせ」のクリーニングとはどんな方法なのか。

ポイントは、自分の無意識を変えること

 人の意識は、無意識と顕在意識にわかれている。そして人間の行動は95%が無意識にあやつられていると、ハーバード大学経営大学院のジェラルド・ザルトマン名誉教授は指摘しているそうだ。  たとえば、お金持ちになりたいと思っていても、無意識がそう思っていなければ、未来永劫お金持ちになることはできない。 「無意識は、知らずにやっている『くせ』となってあらわれます。だからその『くせ』を変えれば、大元である無意識を変えることができ、無意識にあやつられている自分と自分の人生も変えることができるんです」と種市さん。  種市さんによると、「くせ」には言葉、思考、行動の3つの種類があるという。いつも知らず知らず言ってしまう「口ぐせ」、ついそうなってしまう「思考のパターン」、思わずやってしまう「行動」などが自分の「くせ」である。  それらに注目していけば、「くせ」を生み出している自分の無意識の正体がわかるわけだ。  そして無意識を変えれば、自分や自分の人生も変えることができる。  これが「くせ」のクリーニングである。  だがいったい、どうやって「くせ」をクリーニングしたらいいのだろうか。
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遠慮深い人に、成功者がいない理由
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