スポーツ

サッカーW杯ギリギリで落選した選手たち。あのとき代表に選ばれていたら…

清武弘嗣(セレッソ大阪)

 記憶に新しいところだと、2018年のロシアW杯のアジア最終予選で活躍した清武弘嗣もまた、怪我に悩まされて代表落ちしている。  清武といえば、トリッキーな足技で相手を翻弄して裏をかくパスを出し、またその精度の高い右足はフリーキックやコーナーキックを任されていた。ロシアW杯の予選で山口蛍(ヴィッセル神戸)が決めたスーパーボレーも、清武のフリーキックから生まれたものだ。  年代別代表に選ばれ続け、順調にA代表へ。海外移籍も果たしたが、そのキャリアは怪我との闘いの日々でもあった。数週間の治療を要する怪我を何度も繰り返し、その度にチームを離脱し、代表招集も辞退…。清武自身も「ついてない」と口にしてしまうほどだった。  そんな怪我の多い選手ながらも代表から声がかかり続けたのは、それだけ清武のプレーは素晴らしく、抜きん出たものがあったという証拠だろう。現在はセレッソ大阪で10番を背負い、今シーズンからはキャプテンも務めている。まだ29歳なので、次回のW杯ではベテランとして招集される可能性も大いにありそうだ。

浅野拓磨(ハノーファー96)

 現在、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する浅野拓磨もまた、ロシアW杯にあともう一歩のところで手が届かなかった一人。  浅野の持ち味といえば、なんといってもそのスピードである。ドイツの地元メディアは浅野の30メートル走のタイムは3.67秒だったと話しており、この速さは30メートル走に限った話だと、実はあのウサイン・ボルトを上回る計算になるのだという。  そんな浅野は、ロシアW杯の代表メンバー発表直前に行われた親善試合の出場選手26人に選ばれながらも、結局W杯の定員23人のなかには入れなかった。日本代表は本大会のベスト16でベルギーに善戦するも、層の厚さという意味で逆転負けしたことを考えると、スピードという目に見えた驚異的な武器を持つ浅野を連れて行っていれば……と考えてしまうファンも少なくなかっただろう。  しかし、浅野はまだ24歳。さらにいえば、現日本代表監督である森保氏の元教え子でもある。それを踏まえれば、今後再び代表に呼ばれる可能性は高いといえるだろう。浅野のスピードが、日本代表で輝く姿に期待したい。
次のページ right-delta
日本代表の新10番も落選を経験
1
2
3
おすすめ記事