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必見!2009[ヒットしなかった陰の名作]アワード【映画部門】

本当はかなりの名作なのに、日の目を見ることなく忘れ去られる作品がある。一方で、「コレがなぜ大ヒット!?」というものも。そこで、’09年に世に出た作品の中で、ヒットこそしなかったものの、秀逸な作品をその道の達人に選出してもらった。要チェックです!

【映画】
ヒット作自体が減少気味”青白王子”をぜひ見て!

【藤江ちはるさん】
宝島社の月刊誌『この映画がすごい!』編集長。不況にあえぐ映画界に対し、「最近の3Dはスゴイんです。観客動員を増やしたいなら迅速に3D対応を進める努力が必要!」と映画館側にも努力を求める

★金賞
『トワイライト~初恋~』
(4月公開/アメリカ/角川映画株式会社)
容姿端麗なヴァンパイヤと女子高校生の恋愛物語。「見ればハマる要素満載なのに、ヴァンパイアという設定に抵抗を感じる人多数。青白すぎるロバート・パティンソン君が、日本女性にはウケなかったのも敗因かな(笑)」

銀賞
『パイレーツ・ロック』
(10月公開/イギリス、ドイツ/東宝東和)
ラジオ放送に制限があった時代のイギリスで、禁止されているロックを北海から流す”海賊ラジオ局”と少年の交流を描く。「知名度は低かったけど、’60年代のブリティッシュ・ロックが楽しめる秀作。興行収入について宣伝の人に聞いたら『言いたくない』と(笑)」

『トランスフォーマー・リベンジ』
(6月公開/アメリカ/ドリームワークス)
ロボットアクション『トランス・フォーマー』の続編。「日本以外の国の興行成績と比べると、ヒットとは言い難いけど、テンポのいい展開も重々しい映画に飽きている人にオススメ」

『マーターズ』
(8月公開/フランス・カナダ/キングレコード・iae)
人間が肉体的、そして精神的に極限を超えた先で待っているものとは?「復讐モノかと思いきや、実は壮大なスケールの物語。知らなかった人もぜひDVDで衝撃を味わってほしいです」

「愛のむきだし」
(1月公開/日本/ファントム・フィルム)
変態行為に宗教問題と、タブーが続々出てくる壮絶な恋愛物語。「そもそも一般受けは狙ってなさそうな作品ですが、国内外の映画祭での評価は高い。一見地味な出演者も輝いています」

「最近は映画業界自体が不振で、洋画離れもどんどん進行しています」と憂うのは、宝島社『この映画がすごい!』編集長の藤江ちはるさん。一時は興行収入が200億円を超えていた『ハリー・ポッター』シリーズさえ、今年公開の6作目は80億円程度にとどまったという。

「それでもハリポタはまだ健闘したほう。人気シリーズだけに固定ファンがいますから。邦画では、『ROOKIES-卒業-』みたいに普段は映画を見ない層も取り込める、TVドラマの映画版がヒットしました」

 ヒット作減少の一因は、かつてのレオナルド・ディカプリオのような、”必ず当たる俳優”の不在にもある。

「ジョニー・デップにしても、『パイレーツ・オブ・カリビアン』以外の興行成績は微妙。今は”キャラ萌え”の時代なので、結局はジョニデ本人ではなく、役柄のジャック・スパロウが人気だったんですよね」

 つまり、作品自体の知名度が高いか、”萌えキャラ”がいないと、今や名作でもヒットは狙えないのだ。

「私が挙げた5作品のうち『トワイライト』は個人的には萌えまして、本誌でも”青白王子”と称して主演のロバート・パティンソンを推したんですが、キャラが弱かったようで(笑)。『パイレーツ・ロック』は批評家の間では反応が良かったんですが……客足は伸びなかったみたいです」

― 必見!2009[ヒットしなかった陰の名作]アワード【1】 ―




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