年収1000万でも「結婚できない」アラフォー・アラフィフ男たちの事情
未婚率が上がっている――。近年よく言われることだが、女性が社会に出て活躍するようになり、結婚に対する価値観の変化といった時代背景があることは確かだろう。また、雇用の不安定化や貧困化する若者の増加も理由のひとつに違いない。では、唸るほどのカネを稼いでいれば、結婚できるのだろうか?
超一流企業に勤め、年収1500万円オーバーの収入を持つ“勝ち組”にも関わらず、アラフォー、アラフィフになった今でも「結婚できない」という3人の男性に事情を聞いた。
中部地方の進学校を卒業後、早稲田大学に進学。その後、当時は最難関だった大手出版社に就職した成田真司さん(40代・仮名)。マンガ雑誌や週刊誌の編集者として活躍し、20代後半で年収は1000万を超えた。「遊びも仕事のうち」と毎晩飲み歩き、女性も取っ替え引っ替えという羨ましい日々。しかし30歳になったころ、ふと「結婚しなければ」と考えるようになったという。
「実家が田舎ですから、親や親族から『結婚しないのか』と言われ続け、嫌な思いをしてきました。近しい友人が続々と結婚し、子どもを産み、家を建て始めたのです。これまでは酒と女さえあればいい、そう思っていたのですが、嫁と子どもと幸せそうに過ごす友人を見て、ハッしたんです」(成田さん)
そうしてやっと「婚活」を始めたのは35歳の誕生日を迎えたころ。当時付き合っていた女性は26歳、銀座のホステスだった。デート時の費用から彼女の家賃まで一部補助しているような有様。“恋人”と言えばそうだろうし、“客とホステス”と言えばそうかもしれない。
「当初は年齢も離れているし、“そういう関係”と考えていましたが……思い切って結婚を切り出したんです。でもやっぱり、のらりくらりとかわされて、結局は別れてしまいました」(同上)
その後、知人に紹介された女性も、まずは自身の「収入」を聞いてきた。強みだったはずの「大手出版社勤務」「高収入」そして「都内一等地のマンション所有」という情報が、いつの間にか「レッテル」にさえ感じられるようになったという。
成田さんは、来る女性来る女性、全員が「カネ目的」に思えてしまったという。
「もちろん考えすぎもあったのでしょうが、自分自身、相当卑屈になっていましたね。カネはあるが自信がない。女性が収入の話をしてくると一気に引いてしまう。そうこうしているうちに、本当に年収や資産しか聞いてこない女性ばかりが集まるようになった。遊んできた自分が言うのもなんですが、ちゃんとした価値観を持ち、カネではなく、俺と生涯を過ごしてくれる人なんていないんじゃないのかと……」(同上)
近寄ってくる女性が全員“カネ目的”に思えてしまう
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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