髪型の理不尽な校則、あった?「男は坊主」「ポニーテールNG」etc.
「中学時代、クセの強い天然パーマをクラスの男子にからかわれていたので、夏休みに思い切って縮毛矯正をかけたところ、2学期の初日に先生に呼び出されました……。正直に理由を話したら『でも、一応そういうのは禁止だから』という返事。私はそれ以上お咎めナシだったからいいものの、髪型のせいでいじめられているような子の場合、もっと融通が利けばいいのにと思います」(41歳女性・商社)
「染髪禁止の高校だったので、生まれつき髪が明るい僕は、入学時に“地毛証明書”を提出したんですよ。それなのに情報が充分に共有されていないのか、廊下ですれ違った先生に『染めてるの?』と肩をつかまれたことがあって、かなりムカつきましたね。こんな面倒事は二度とごめんなので、就活では染髪禁止の企業を徹底的に避けました」(30歳男性・IT)
地毛証明書に関しては2017年、教育評論家の尾木直樹氏が『週刊文春』にて苦言を呈しており、「『疑われないために出しておいたほうがいい』という意見もあるけど、そんな“管理される方が安心”という感覚を子どもたちに持たせるなんて情けない」とのこと。地毛証明書は学生を守るためのものなのか、もしくは縛るためのものなのか、まだまだ議論の余地がありそうだ。
一方、現役の高校教師の男性からも、次のようなコメントが寄せられた。
「自分が教えている高校ではツーブロック不可です。髪がスッキリして快適なので、自分もツーブロックにしたいくらいなんですけど、生徒に禁止している手前、一緒にガマンするしかないという(笑)。『ツーブロックは学生らしい髪型ではない』というのが理由なのですが、果たして学生らしさとは何なのか、教師の立場でも正直わかりません」(29歳男性・教師)
冒頭で取り上げたパンテーンの調査によれば、70%の中高教師は「勤務している学校の髪型校則に疑問を感じている」と回答。さらに87%の中高教師は「時代に合わせて、髪型校則も変わっていくべきだと思う」とも回答しており、この現状を「おかしい」と認識しているのは、決して学生だけではないのだろう。
これについてパンテーンは、「学生・先生ともに髪型校則に対して疑問や課題を持ちつつも、双方で対話をする場がない」と推察している。今回のキャンペーンが問題提起となって、世の中はどう変わっていくのか。<取材・文/A4studio>
実は教師の側も、髪型校則の妥当性を理解できていない?
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