努力の成果もあってか、ラブちゃんの占いの制度は人知を超えるほどになっていったという。 「お医者様が私のもとへ来て、奥さんが妊娠できなくて困ってると相談されたことがあります。『この部屋で寝て何日に致すと子供ができますよ』と言うと、後日双子が生まれたという報告がありましたね。私は自分の占いの結果に自信がありましたが、占いとは対極の存在にあるお医者さんでも最後は占いを信じるんだなぁと驚きました。 　著名人の例を挙げれば、女子サッカーの丸山桂里奈さんからW杯前に連絡が来て、『明日の運勢どう？』と言われたので、『澤さんからパスが来るからそれをダイレクトで蹴ればゴール決めてヒーローになれる』と助言したことがあります。実際にそうなったので、とても感謝されました」 　まさに奇跡とも言えるような占いをし続けているラブちゃん。それにしても、老若男女問わずに、なぜ我々はこんなにも占いにすがってしまうのだろうか。 「やはり占いに来られる方の根源にあるのは不安だと思います。努力をしているのにうまくいかない、真面目にやっているのに報われない。そういう方々のために私たちは存在しているのです。占いを信じないという人は、現実世界が充実しているということの裏返しなので、そっちのほうが健全なんですよ」 　なんとも地に足の着いたお答え。では、そのうえで先生の新作をどのように読めば人生が豊かになるのでしょうか？ 「本の中の自分の気になる項目だけを、パラパラと通勤途中や寝る前に読んだりしていただいて、気持ちよくなっていただけたらと思います。1日ひとつ見るくらいでも大丈夫です。『性格＝運命』と紐づけられる部分が大きく、今の性格だからこういう運命になっているということが大多数なんです。 　未来をよくしたいのであれば、自分の性格の悪い部分を矯正することで未来はコントロールできるわけです。ただし外部の影響があるとすれば、それは時代です。時代に自分を合わせられるかどうか。確かに古い占いの本にも本質を書いてあるものがありますが、こんな時代だからこそ私の本を読んでみて欲しいという気持ちもありますね」 ＜取材・文／日刊SPA！取材班＞