山根明前会長、ド派手スーツで“山根節”披露「人様に迷惑かけずに生きてきた」
日本ボクシング連盟の前会長、山根明氏(79歳)が波乱万丈の人生を記した自叙伝「男 山根『無冠の帝王』半世紀」(双葉社刊)の出版記念イベントが24日、都内で行われた。
同書は昨年、一世を風靡し、新語・流行語大賞の候補語にもなった「奈良判定」問題や、2000万円に及ぶ不正経理問題など疑惑に触れているほか、ボクシング連盟の“山根降ろし”の内幕、週刊SPA!「エッジな人々」2/12・19合併号でも語った、戦後の混乱期に無国籍者になり、日本に密入国した理由など、「歴史の男」と呼ばれるゆえんがたっぷりと記されている。
また、戦後の大スター・力道山や勝新太郎、三代目山口組組長・田岡一雄氏との“交流”も明らかにされており、山根氏の幅広い交友関係にも瞠目させられる内容となっている。
山根氏は「ゴッドファーザー愛のテーマ」にのって、縦縞のスーツ姿にサングラス、ハット姿で登場。会場に詰めかけた50人のファンからは大きな拍手が湧き上がった。深々と一礼すると「おおきに!嬉しいです!」と絶叫。
完成した本について「この本には、95%が真実が書いてある。5%はまだ隠していることがあります」と笑わせると、「僕自身はあまり頭がかしこくないんで、7時間もかけて読み終わったんですけど、その間に鼻水を垂らして4回泣きました。79歳にしてこのような本ができたのは、この世に生まれて、人様に迷惑をかけずに生きてきたことに、神様が男・山根に福を与えてくれたんだと思います」と時折、ハンカチを目頭に当てて感極まった。
ロンドン五輪の後、天皇陛下から功労者をねぎらうお茶会に呼ばれたことや、その後開かれた国体では、ボクシングの天覧試合があり、競技のご説明役を担ったことに「男としてこの上ない、幸せな瞬間だった」と回顧しつつ「昭和天皇のお写真も私の家にはたくさんあります。私は右翼的思想の持ち主なんですよ!」とド迫力の“山根節”を披露して会場を沸かせた。
もっとも感動した場面は「幼少期に親と離れ離れになったこと。終戦後、韓国から6歳で疎開して辛かった。それから母と別れて、日本に来てからも父親とのいさかいがありましたからね」としんみり。
山根明氏、自伝を読んで「4回泣いた」
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『男 山根 「無冠の帝王」半生記』 密入国、ヤクザ交際、奈良判定、告発状……疑惑の真相から波乱の人生まで“男・山根"がすべてを語った |
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