更新日:2019年03月27日 11:27
スポーツ

プロ野球、開幕一軍なるか? 昨夏の甲子園を沸かせたスターたち

 藤原は冷静に打席を振り返った。 「どうしても打ちたいという気持ちがあって、打席に入ったときの姿勢が前のめりになっていた。一打席一打席が勝負になる。1球目から振っていく自分のバッティングを大事にしたいです」

小園海斗も1軍内定で開幕から注目

高卒ルーキー1号を放った小園は広島の厚い壁に挑んでいる 写真/時事通信社

 “日本一のショート”を目標に掲げる小園は3月3日のオープン戦で高卒ルーキーとしては第1号の本塁打を放ち、21日にも2ランを放った。だが、昨季、ゴールデングラブ賞を受賞した田中広輔が同ポジションを守る広島では、さすがに開幕スタメンは難しい状況だ。一軍に帯同させながら勉強させるか、二軍で経験を積ませるか。広島の首脳陣からすれば嬉しい悩みだろう。 (※小園は3月26日からの二軍遠征に帯同しておらず、ほぼ一軍が内定との報道も)  一方、苦しいキャンプを過ごしたのが根尾と吉田だ。根尾は右脚の肉離れでキャンプインから別メニュー調整となり、実戦参加が遅れた。吉田は制球が大荒れで、3月19日の対ヤクルト二軍戦では、2回を投げて3四球、被安打2(1失点)とほろ苦いデビュー戦に。両者ともに、戦力となるにはもうしばらく時間を要しそう。

2月の二軍キャンプでは、並んでピッチング練習をした吉田(左)と柿木。吉田フィーバーは続いているが、柿木はその隙を虎視眈々と狙っている 撮影/渡辺秀之

 吉田と同じ日本ハムの柿木蓮(大阪桐蔭)は評価がうなぎ上り。球速こそまだ高校時代のMAX151kmに届かないものの、制球も威力も増している。3月16日には二軍戦で初勝利も挙げ、今後は二軍とはいえ先発投手としての適性を試される予定だ。  史上初となる2度目の春夏連覇を達した大阪桐蔭のエースでありながら、ドラフト5位という順位で指名された悔しさを胸に、柿木が本拠地・札幌ドームのマウンドに立つ日が近いかもしれない。 取材・文/柳川悠二 ― プロ野球開幕スペシャル ―
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