韓国、高学歴貧困の実態…名門大学を卒業も単発アルバイトする理由
「毎朝6時に志望校に合格する場面をイメトレしながら登校、学校の門番を起こして教室に入り、授業が始まるまで自習。放課後も夜中の2時まで自習です。休み時間は眠気覚ましのため外の鉄棒にぶら下がり、教師がヨタ話を始めたらその隙に辞書を開いて英単語を覚えるという日々でした」
熾烈な受験戦争で燃え尽き、それまでの反動であるかのように“自由”への執着を見せるソンさん。本当に不安はないのだろうか。
「収入も不安定だし、周囲の目が気にならないといえば嘘になります。学年2位だった高校の同級生からは、『お前がこうなるなんて思わなかった』なんて言われたし。でも、ま、いざとなったら同級生が世話してくれるんじゃないかな(笑)。日本にも仲のいい兄さんがいるし、日本でも働きたいですね」
強烈な同調圧力をすり抜けるしなやかな強さがある、とも言えるソンさん。しかし、多様性の希薄な韓国社会では、ただのヘタレのレッテルを貼られるようだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※韓国での年齢表記は日本+1歳
※週刊SPA!3月26日発売号「[超絶格差社会]高学歴貧困in韓国」特集より
血の滲むような努力が実り、晴れて合格したものの……。
「目標を達成すると、学業へのモチベーションが消えてしまったんです。極め付きは4年次の海洋実習。船で自由に動き回れるかと思いきや、天井が低くて臭い部屋に何か月も閉じ込められるというただの苦行でした。それで『もうどうでもいいや』となってしまって」
本当に不安はない?
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