オタク女子がいきついた「浪費のための投資術」。ユニークな節約&貯金術とは?
コンサート、観劇、ガチャ、新作コスメ…。「推し」に湯水のごとくお金をつかうオタク女子たちの躍進が止まらない。他人から見ると「そんなものにそんな金額を?」と思われそうな“浪費”でも、好きなものに自由にお金をつかう彼女たちは朗らかだ。
一生楽しく浪費するためのお金の話』が話題だ。
著者は『浪費図鑑』(小学館)でオタク女子の浪費事情を詳らかにした「劇団雌猫」と、自らも野球沼の住人でファイナンシャルプランナーの篠田尚子さん。制作を通じて明らかになったオタク女子たちの「人生設計」と、一生楽しく浪費するためのお金の付き合い方を聞いた。
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――劇団雌猫の皆さんは、それぞれ違う趣味を持つオタクとのこと。メンバーである、もぐもぐさん、かんさんの最近の浪費エピソードを教えてください。
もぐもぐ:宝塚時代から好きな愛希れいかさんが『エリザベート』に出演することになり、きっとチケット争奪戦になるはず! と多めに抽選応募しまくったら、最終的に20万円分くらい当選して白目になりました。オタク仲間にチケットを譲りつつ、心ゆくまで観ます!
かん:私は今K-POPと宝塚という二足のオタわらじを履いているのですが、贔屓の芹香斗亜さん主演公演が終わった瞬間にSEVENTEENの来日公演がはじまり、それが終わったら宙組のオーシャンズ11がはじまる……という激務と出費に追われています。忙しすぎる。
――『一生楽しく浪費するためのお金の話』を執筆するにあたって集めたWEBアンケート(714人が回答)では、貯金なしが約16%いたそうですね。つまり、6人に1人は貯金なし! オタク女子たちは人生の備えについてどんなふうに考えているんでしょうか?
もぐもぐ:結構な率ですよね(笑)。仕事もあるし健康だし、来月や来年くらいの短いスパンで見るとそこまで心配してないものの、「このまま10年経っちゃうんじゃないか?」という不安はある気がします。いつかバチが当たりそう、というか……。
かん:私を筆頭に、不安はあるものの「見て見ぬふりをしている」人も結構多そう。今年30歳なのですが、祖父母が入院したり亡くなったり、親も病気になったりしていて。近い将来私が支えないといけなくなるんだろうな、と現実味を帯びてきたんです。この本を教科書に、一念発起、逃げずに向き合おうと思ってます。
とはいえ、そんなオタク女子たちのなかには「貯金額ゼロ」「クレジットカード停止中」「リボ払いが永遠に終わらなくて地獄」なんて人も。そんな自分の人生にかかる諸経費を削りながら「推し」を応援しているオタク女子たちのための、異色のマネー本『
宵越しの銭は持たないブッコミ系浪費女子たち。その老後はどうなる!?
『一生楽しく浪費するためのお金の話』 貯金ゼロ知識ゼロからの趣味も遊びも我慢しない!「貯めて増やす」3つの鉄則。節約できない私たちのためのちょっと不真面目なお金の教科書。 |
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