日本人の考えた”かっこいい”タイトルは海外では意味不明?

【ゲーム】

日本人の考えた”かっこいい”タイトルは海外では意味不明?

 マンガやアニメ同様、ゲームにも言葉の壁は立ちはだかる。ゲームは’80年代頃から海外で翻訳、発売されることが増えたが、その際、海外の版権(商標)や文化にあわせるため、タイトルや中身が大きく変えられてきたという。

「一番大きな”変訳”の例は、日本で国民的ゲームとなっている『ドラゴンクエスト』です。’89年に発売の初代から’01年に発売の7作目までは、海外で商標が確保できなかったため、『Dragon Warrior(竜の戦士)』というタイトルに変更されていました」(ゲームライター・ゲーム脚本家/柿崎俊道氏)

 タイトルだけでなく同時に中身も改変。『ドラゴンクエスト』の中核をなす伝説の勇者「ロト」の名前は「Erdrick(エルドリック)」に変更された。これは旧約聖書に登場するロトとの類似を避けたため。海外のゲームのパブリッシャーは宗教、そしてナチスドイツに関することに過敏で、オリジナルとはまったく違う内容になってしまうこともあるのだ。

「ほかのタイトルでも極道が登場する『龍が如く』というゲームは、海外では『YAKUZA』とマンマの名前で販売されてますし、サッカーゲームの『ウイニングイレブンPro Evolution Soccer』に変えられています。日本人が考えた”カッコいい”タイトルは、海外では『意味がわからない』となりがちなんです(笑)」

 誤訳についての大きなトラブルとしては、「日本側の翻訳ミスなのですが、’92年発売の『ゼロウイング』というゲームでは、『君たちの基地は我々がいただいた』というセリフを『All your base are belong to us.』と誤って翻訳し、珍妙な英語が世界中の笑い者になった」というしょっぱい話も。

 ゲームは世界に広がるエンターテインメント。今でこそ成功している作品も多いが、ここまで来る間には海外の文化の壁に直面して、何度も砕け散った過去があるのだ。

【アメリカ】
『DRAGON WARRIOR』(Nintendo)
『ドラゴンクエスト』


『ドラゴンクエスト』も海外では『Dragon Warrior』「竜の戦士」として海外で展開。日本の国民的RPGながら海外ではクラシカルなゲームとして見られがちなため知名度も低め。8作目から国内外共通のタイトル『Dragon Quest』として展開。海外のユーザーの嗜好に合わせて、映画のように俳優が音声を吹き込み、画面のレイアウトを変えるなど内容を改変して、海外向けに改めてリリース。世界的人気を獲得

【アメリカ】
『POKEMON』(Nintendo)『ポケットモンスター』

GAME 『ポケットモンスター』=『Pocket Monster』が幼児語としての「男性器」という意味を持つために『POKEMON』になったのは有名な話。ゲーム中に登場するポケモンたちの名前も「エビワラー」が「HITMONCHAN」「サワムラー」が「HITMONLEE」。「フシギダネ」が「Bulbasaur」などに変更。ポケモンの名前は日本語の言葉遊びでつけられているために変更は必須だった

― 日本の名作[海外珍訳・誤訳]コレクション【3】 ―


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