美人ママに聞いた「スナックで嫌われる客」
「常連さんの中に新規の方が自然と巻き込まれるんですよ。そういう雰囲気づくりはお客さんに助けられてます」(エボリューションのまみママ)、「新規の方が常連さんと握手して別れる姿もよく拝見しますね」(美里ママ)、「新規の方同士が、私を介して喋っているうちに盛り上がって、名刺交換会になることもよくあります」(銀座/スナック the銀の秋子ママ)など、これぞ大人の社交場といったエピソードもたくさん聞かせてもらった。
一方、ママや他の常連さんから嫌がられる遊び方も存在する。「品のない自分勝手な盛り上がり方をしているお客さんはNGですね」(弘美ママ)、「ずっと連続で歌ったり、他の人の歌で盛り上がらないのはちょっと……」(美里ママ)と、やはり自分本位に振る舞う客は敬遠される傾向にあるようだ。
また、今回紹介したお店に限らず、初めてのお店では入店時に料金を確認するのが基本。料金交渉の余地があるのもスナック独自の懐の広さといえよう。
スナックは一種のコミュニティ文化。どのお店のママも「ここに来ればいつでも楽しいという安心感のある店でありたい」と願う気持ちはみな同じ。周りの空気を読みながらも、肩ひじを張らないことが大きなポイントのようだ。みんなで楽しむことを念頭に置いて、ほんの少しの気遣いさえできれば、初心者でもスナックの空気感を満喫できるはずだ。<イラスト/にしかわたく>
― スナック美人ママ探訪 ―
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