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近所の子どもを家に招いたら母親がブチ切れ…善意を“非常識”と捉える困った親

 見ず知らずの他人ならともかく、顔見知りやご近所さんが困っていたら手を差し伸べようと思う人は多いはず。だが、なかには善意のつもりだったのに、相手から非難の言葉を浴びせられるケースもあるようだ。

家に入れず困っていた子供を自宅に招き入れたら……


母親

写真はイメージです(以下同じ)

「私が住む地域にも以前そういうトラブルがありました。母親が留守で家に入れずに困っていた子供を、近所に住む70代のNさん(男性)が『お母さんが帰ってくるまでウチで待ってるかい?』と招き入れたんです。1時間ほど経って子供は帰ったのですが、それからしばらくして母親が怒鳴り込んできたんです」

 会社員の加藤丈晴さん(仮名・35歳)は、男性宅がちょうど自宅のはす向かいだったこともあり、その一部始終を目撃していたそうだ。

「子供の母親は『勝手に子供を連れ込まないでください!』みたいなことを玄関先で喋っていました。細い路地とはいえ、道路を挟んで私のところまで聞こえたのでかなりの大声だったと思います。お礼を言いに来たのではなく文句ですからね。あれには驚きました」

子ども Nさんは何度も頭を下げていたそうで、謝っていたのは見て分かったそうだが、子供の母親の態度には納得できなかったとか。

「その日の夕食後、妻に先程の出来事を話したんです。そうしたら『その奥さんの態度にも問題があると思うけど、文句を言いたくなる気持ちも少し理解できる』って言うんです」

お年寄りの善意も今は通用しない?


 理由を加藤さんが尋ねると、「ご近所とはいえ、付き合いもほとんどない人の家に子供が1人で行くのは母親として不安」と話したとか。

「私たち夫婦もウチの子供も、Nさんとは挨拶や立ち話をする程度の付き合いはありましたが、その子の母親とはまったく交流がなかったようです。確かに、今の世の中いろいろな事件が起きていますし、不安に感じるのも仕方ないのかもしれません。私が子供のころはお礼こそ言えど、母親が怒鳴り込むなんてなかったんですけどね」

 ただし、当のNさんは「軽率な行動だった」と反省していたそうだ。

老人「翌日、庭の手入れをしていたNさんに声をかけ、子供の母親とのやりとり見てしまったことを伝えたんです。バツが悪そうな表情を浮かべていましたが『昔は善意で感謝されても今は非常識だと捉える親がいることに気づかされた』と話していました。ちょっと落ち込んでいるように見えたので心が痛みましたね。私がNさんの立場なら、同じように子供を自宅に招き入れたと思いますから」

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悪者扱いされ、町内に悪評を広められてしまった

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