デジタル

「ゲーム会社は想像以上に楽しい」 『GRAVITY DAZE』ディレクター外山圭一郎

ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】

◆【前編】 「原体験」

外山圭一郎氏 重力アクションアドベンチャー『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』のディレクターの外山です。僕の最初のゲーム体験は、親に連れていかれた繁華街のレストランにあったテーブルテニス。小学生でしたが、これまでの人生で味わったことのない、えぐられるような衝撃を受けたのを覚えています。

 そこからはもうゲーム一筋。就職も、ゲームだったら仕事にしても面白いだろうなあ、と思って、ゲーム業界に決めました。実際のゲーム会社は、想像以上に楽しいところでしたね(笑)。というのも、当時は次世代機バブルで、同期が200人ほどいたんです。まるで学生の延長、サークル活動のような感覚で仕事をしていました。ところが、3年目に入って突然ディレクターを任されてから状況が変わります。いざメディアを回ってプレゼンする際に、ひと言もしゃべれなくなった。もっといいものが作れたかもしれない。そんな気持ちが押し寄せてきたんです。ディレクターになったことで周囲との人間関係も変わってしまい……。もう自分にはディレクターは無理だなと、本当に悩みました。

 その後、会社を移って、若い頃のような勢いでゲームを作るのではなく、もう少しじっくりと向き合おうと取り組んだのが和風ホラー『SIREN』です。僕の実家は、汲み取りトイレが家から離れたところにあって、めちゃめちゃ怖かった(笑)。その原体験が『SIREN』に生かされています。子供の頃に感じた暗闇に何かいるという恐怖は、誰にでも通じるはずだと思った。ゲーム制作は、自分が伝えたい感覚や体験をいかに翻訳して形にするか、という作業ではないでしょうか。

⇒後編「新感覚!【重力アクション】ゲーム誕生の秘密」に続く
http://nikkan-spa.jp/160466

【外山圭一郎氏】(SCE)
ゲームディレクター。かつてはKONAMI所属で、『サイレントヒル』をヒットさせる。SCE入社後、『SIREN』を出すなど、ヒットメーカーとなる

『GRAVITY DAZE』

『GRAVITY DAZE』(PlayStation Vita)はただいま発売中!


(C)2012 Sony Computer Entertainment Inc.

GRAVITY DAZE 重力的眩暈

未体験の“重力軌道アクション”




おすすめ記事